
お昼過ぎ、若い女性から香りの良い果物をいただいた。
「よろしかったら召し上がってください。でも、一つだけ守って欲しいのです。奇妙に思われるかもしれませんが、この果物は食べる時間がはっきり決まっているのです」
彼女は思いつめたようなまなざしで言った。
「ほう、珍しい果物ですね。ではいつ食べればよろしいのでしょう」
ぼくは彼女の目を見つめ、答えを待った。
「夜の…」
「夜の?」
「はい、夜の10時10分です」
「遅い時間ですね。10時10分でないとだめなんですか?」
「だめです!そういう決まりなんです!」
Flyman
飛ばすぜハイウェイ

カーステレオから矢沢永吉が、飛ばすぜハイウェイ、と歌っていた。ぼくは高速道路を並走する仮称プアマンズハイウェイを北に向かって走っていた

プアマンズハイウェイは某山の天辺の辺鄙な美術館に続いていた

野外美術館をうろついているのは主に若いカップルと変な家族であった

雷鳴が轟き、土砂降りになった。屋外には雨宿りできる場所はあまりない。係りの女性が傘の束を抱えて救助に向かったが、しばらくして帰還した若いカップルはずぶ濡れだった。恋人も濡れる美術館

館内では椿昇展というのをやっていた




腹がへったので山を下り、西に向かった。自称東洋のナイアガラの近くの茶店でそばを食うことにした

ザルソバを食うつもりでいたのだが、ショーウィンドウのウナギがやけにうまそうに見えたので、うなぎ定食に変更した

いつもの発電所遺構を見に行ったが、やはり水没してなかった。ダムの工事のせいかもしれない

帰りに、ひまわりを見に行った。係りの人が、雨が続いたせいで、ひまわりは病気になってしまいました、と言った

特殊相対性冷蔵庫
謎の天体
和菓子デビュー
reflection
アメリカンビューティー
安いほうの寿司定食を食いに行った







雨の日も風の日も、いつも彼は手を振ってくれる。でも、最近、少し疲れてきたみたいにみえる



たそがれ時

夕方、ヒマだったので外に出て写真を撮っていると、どこからか怪しい人影が近づいてきた。

それは某怪しい陶芸家であった。怪しい陶芸家はステキな靴をはいていた。それ、いくらだった?と聞くと、タイヨーで1000円、と言ったが、しばらくして、1500円だったかな、と言った。靴の裏を見せてもらうと悪いデザインではなかったので、ぼくも買おうかな、と思った








