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答えはアンダースタンド 海の季節がくる前に
植物園
スイカの時間

昨夜のことだ。
とっくに寝たと思っていたヨッパライ某が突如ベッドから起き上がり、
「スイカが食べたい」と言った。
ぼくはびっくりして、「こんな夜中に?明日、みんなで食べよう」と言った。するとヨッパライ某は、分かった、と言って寝た。

そして今さっき、ヨッパライ某はラジオを聞いているぼくのところに来て言った。
「スイカが食べたい」
ぼくは驚いて言った。「こんな夜中に? 明日じゃダメなの?」
時計は11時を回っていた。
すると、「今食べたい」と言う。ぼくは気乗りがしなかった。まだスイカモードになっていない。ぼくは仕方なく冷蔵庫からスイカを取り出し、二つに切った。
「ねえ、スイカは嫌いだったよね」するとヨッパライ某は言った。
「前にも言ったでしょ、好きじゃないけど、キライでもないの」
6月の雨
眠れるぼくのスイカ
気がついたら
あさのあいさつ
冷蔵庫の時間
一番好きな電化製品が冷蔵庫であることに変わりはない。冷蔵庫はぼくのアイデンティティーの重要な部分に関わっている。その冷蔵庫にスイカが一個入っている。それは数週間前、宅急便で送られてきた。ぼくはスイカが好きだ。いや、好きというより愛しているといった方が近い。なぜならぼくは今、スイカを憎んでいるからだ。スイカは好きだ。でも食べたくない時がある。今の時期がそうだ。原因は常にぼくにあってスイカに非はない。ぼくは苦しみ、スイカの存在を憎む。そんな時、冷蔵庫はぼくに束の間の安らぎを与えてくれる。しかし、その平安を幸せと呼ぶのは間違っている。冷蔵庫は人を幸せにはしないものなのだ。















