昼過ぎにICUから帰ってきました。簡単に考えていたけど、手術から覚めたときの苦しさといったら。
痛いし、呼吸が苦しいし、訴えようにも喉に何か突っ込まれていて話すこともできない。目を閉じるとリアルなペイズリー柄の3D空間が渦巻いている。何これ。こんなハズじゃなかった!なんで?と言うわけで、執刀医の説明書きを手がかりにネットでちゃんと調べてみた。今回の手術は大動脈基部置換術というもので、複雑で難しい手術との事。ぼくも冠動脈を人工血管に縫い付けるなんて人間技じゃないように思えた。しかも重症だったから執刀医は大変だったかも。今、病室でこれを書いてますが、おなかに刺さっていた3本のパイプや首と手の針の付いたチューブも全部取れて、あとは胸から出ている3本の電極線だけです
夏への扉
日日是好日
起床5時10分。9時に寝るので普段より早く目が覚める。ヒゲを剃りに暗い廊下を歩いていると、ナースステーション前で看護師に呼び止められた。体重を測っていきませんか?断る理由もないので、靴を脱いでハカリに載ると、3日前より2kg減っていた。看護師もノートパソコンのデータを見ながら首をひねっている。おなかはもちろん、体のコンディションは良好なのに。原因は食事の量が少ないのと、たぶん読書のせい。読書は意外とエネルギーを消費する。
先ほどお客さんからいただいた日日是好日という本を読み終えた。前書きに、フェリーニの映画「道」を鑑賞した時のエピソードがあって、それに甚く共感したせいで、にわかに作者に親近感を覚え、珍しく素直に読み進むことができた。朝、読み始めた時は灰色の雲が垂れ込めていたが、読み終えて見上げた空は晴れていた。
ほかにすることがないのです
The Door into Summer
台風一過
主夫と生活
台風のせいで朝から風雨が強い。今日は入院の準備で家にいる予定だったので天気などどうでもよかった。4月の検査入院は一週間だったが、こんどの入院は3週間くらい。長すぎる。むかし、崖から落ちて手足を骨折し、40日間入院したことがあるが、この時は病室にコーヒーのドリップセットを持って行って、好きな時にコーヒーを淹れて飲んでいた。でも、今回はそんな自由はなさそうだ。
快適な入院生活を過ごすために、どんな準備をすればいいだろう。ぼくはテレビを見ないのでテレビ以外に楽しめるものを準備することになる。本は準備した。ブックリーダーに電子書籍を100冊以上入れてある。音楽。スマホでも聞けるのだけど、音質が悪いので以前使っていたiPodを引出しの奥から取出し、パソコンにつないで同期。充電している間に最近iTunesにダウンロードした米津玄師のアルバムなどがiPodに送られた。準備をしているうちに昼になった。昼食は台風時の定番、お好み焼き。ところで忘れないうちに書いておこうと思ったのが、ぼくが遠い昔、独身をやめた時に読んだ「主夫と生活」という本のこと。熱帯雨林の解説によると「ニューヨークで活躍していたコラムニストが仕事を辞めて主夫に。実体験に基づき、家事や育児に奮闘する姿をユーモラスに描いた作品」とある。このコラムニストの切実な主夫体験の物語が、今になって、仕事を辞め、妻とともに新しい生活を始めたぼくに絶妙なアドバイスをくれているのを今、実感しているのです。
TO YOU
キタ――
灰色の日曜日
五月も今日で終わり。仕事を辞めて1か月になる。後片付けも進み、選択可能な自由な時間が増えつつある。昨夜はとても疲れていて10時頃には寝てしまった。早く寝ると早く起きる。今朝は5時に目が覚めた。庭に出てみると、某火山の灰がスイレンの葉にうっすら積もっていて、なんだか気分も灰色になった。昨日ダウンロードした本を1時間ほど読んでいるうちに、朝食の準備ができたとの声が聞こえた。仕事をしているときは朝食抜きだったので、一日の内に不要なイベントが一つ増えたような居心地の悪さを覚えつつ目玉焼きを口に運んだ。ぼくはいま病人なので朝食を抜くことが許されていない。
昼食はヨッパライ某のリクエストでスパゲティーを作ることになった。昨日の昼がザルそばだったので二日続けて麵類かよ、と思ったが、イタリア人は朝昼晩スパゲティーを食っているのだから大きな問題ではないと考え、先日買ってきたズッキーニとシーフードとトマトで適当に作ったところ、ヨッパライ某がすごくおいしい、とうれしそうに食べてくれた
人工池にミズカマキリがいた
朝食後、ヨッパライ某を誘って近くの公園に散歩に出かけた
この公園には人工のせせらぎが作られており、ちょうど今の時期、日が沈んだころ遊びに行くと、ホタルがぼーっと光りながらユラユラ飛んでいるのが楽しめる
せせらぎは人工の池に流れ込み、池の周囲をトンボがせわしく行き交っている
今日は土曜日なので、子供たちが網を持って池を漁っていた。獲物はミズカマキリやヤゴ。さすがにタガメやゲンゴロウはいないようだ
せせらぎ沿いにはアジサイがたくさん植えられていて初夏を演出している
家に帰り、昼食の準備。今日は先日買ったソバの乾麺でザルそばを作ることにした。ソーメンでもよかったのだけど、初めて買ったそばの味を試そうと思って。いつもは五木そばの乾麺を買うのだけど、ちょっと気になるそばがあったので今回はそれを買ってみた。素朴でぼく好みの味。しかし長年食べ続けている五木そばもやはり捨てがたい。その時の気分で使い分けることにしよう
わが家のバジル
電子書籍の30%割引クーポンの締め切りが明日までなので、入院中に読む本を3冊ダウンロード。一つは12年前に図書館から借りて読んだ大貫妙子著「私の暮らしかた」。仕事を辞めて気ままに日々を過ごすようになって、なぜか思い出したのがこの本。(写真は12年前に撮ったものです)。内容は思い出せないのに、この本がこれからのぼくの生き方の参考になるような気がしました。あと2冊は稲垣栄洋という植物学者の書いた「植物に死はあるのか」と菅仁著「量子力学シンキング」。ふっ、入院が待ち遠しいぜ、なわけないか
























