スパイラルの謎

160202_01 店の壁のポスターは、ほとんどの場合、自分で貼る。四隅をセロテープでピッと留めるだけの話だ。今回はポスターを持ってきた芸術家二人に貼ってもらった。二人が帰った後で気づいたのだが、どういうわけか、そのポスターが飛び出して見える。今までぼくが貼ったときには、そういうことは起きなかった。何か仕掛けがあるのでは、と、おもわず近寄り、まじまじと見つめる。メジャーを持ってきて、まっすぐに貼ってあるか測ってみた。少しずれている。左回りに回転している。見た目には、まっすぐなのだが…。もしやここに秘密が隠されているのでは

道に迷うのが得意なのです

昨日あんなに晴れていたのに、休日の今日は雨。天気が悪いと、ほんとにがっかりする。今日は雨の中、ある年上の男性とドライブをすることになった。療護施設で長年生活している知人に会いに行ったのだけど、方向音痴のぼくがナビのない車を運転し、人里離れた山中を走っていくと…思った通り、道に迷ってUターン。その年上の方とは、店のカウンターでコーヒーを飲みながら、映画やオーディオ、写真のことなどを時間を忘れて話をする間柄。楽しいひと時を共有できる数少ない知人の一人。でも、人の幸せとは何か、といった人生的な話題になると話はまるで噛み合わなくなる。物事を見る角度の違いだけでは説明できない、大きな溝がそこにある。二人で療護施設の知人に会いに行くことになったのも、その溝に小さくとも橋のようなものを架けることができやしないか、と、ぼくが提案したからだった。車は迷いつつも、目的地に向かっていた。助手席の彼もいっしょになって探す。「そこの交差点を右ではないか」と彼は言う。ぼくはハンドルを右に切る。二人が求めているものが同じだったら、いつか同じ場所にたどり着けるはず。療護施設での三人の会話は、おのずと深いものになった。意見が鋭く対立するようなことがなかったのは、それぞれ虚心坦懐に相手の意見に耳を傾けたからだと思う。橋が架かったかどうかは、今の時点ではわからない。施設からの帰り道、彼が話された、ツルゲーネフの小説の話が興味深かった。その話に込められたテーマがまさに、その懸け橋のように思えたのだったが。

家に帰り、ヨッパライ某をさそって遅い昼食に出かけた。山の向こうのソバ屋で、ヨッパライ某はソバを、ぼくはうどんを注文した。いつも思うのだけど、ここの味付けは濃すぎる。帰りに海に寄った。冷たい雨が降り、風もあった。傘を飛ばされないようにしながら写真を撮った

あの頃に帰りたい かも

ある本を読んでいて懐かしく思った。学生のころ、レベルは劣るものの、ぼくもこれと似たようなことをずいぶんノートに書き込んでいた。そのノートのいくつかは今も残っている。大学ノート5冊分くらいある。数年前、古い写真のフィルムを整理しようと、ぼろぼろの段ボール箱を開けたら、その下からこのノートが出てきた。読んでびっくり。ひどく理屈っぽいが、かなり鋭いことを指摘している。まさに今のぼくに向けて発している警句もあって、思わずたじろいでしまう。やれやれ、ほんとに、ぼくがこれを書いたのか。やるじゃないか。今じゃもうこんなことは書けないぜ。なぜ書けなくなったのか。だいたい見当がつく。女の子たちと遊ぶようになって書けなくなってしまったのだ。そんな立派なことを言える自分じゃないことに気付いてしまい、恥ずかしくて書けなくなった。というか、実際堕落してしまった気もする。とりあえず自分のバカさ加減を気付かせてくれた女の子たちに感謝しつつも、ちょっと惜しい…かも。(まさかこの本の筆者が女の子を知らなかった、ということはないだろうけどね)

素晴らしい人生だったと伝えてくれ

160130_02 昨夜、ふいにウィトゲンシュタインのある言葉が気になりだしてwikipediaで調べたら、そこには彼の人となりが喜劇役者のように描かれていて思いがけず愉快な気分になった。ぼくだけがそう感じるのかもしれないけど、この記事を書いた人はユーモアのセンスがあると思う。なお、記事によると、ウィトゲンシュタインの最期の言葉は「素晴らしい人生だったと伝えてくれ(Tell them I’ve had a wonderful life)」だったそうだ

今夜トリッパー

160121_02 そんなわけで今夜も谷内六郎さんの絵を眺めてるのです。六郎さんの絵を見てると、ふと重力が弱くなって、だれも知らないところに飛んで行っちゃうのです

冬のたのしみ

160126_01冬らしい日が続いている。冬の楽しみといえば、火鉢でモチを焼いたり、スルメをあぶったり、こたつでトランプをしたり、みかんを食べたり…。書き並べて思ったけど、どれも最近やったことがない。冬が嫌いになった原因がここにもありそう、かも

ふゆ

160125_02 朝、玄関のドアを開けると、トロピカル仕様の庭の木々が雪をかぶってしぼんでいた。わが家に冬は似合わない。冬はきらいだー

Heavy Weather

160124_01 朝起きて屋上に上がると、世界の様子が変化していた160124_03 日曜日なのに、しかも大雪だというのに、ぼくは仕事。店の前の通りも派手に吹雪いていた2016_01_24_3店の向かいの赤い門。雪でよく見えない。高台にある自宅周辺の積雪がひどくなったらバスで帰るつもりでいた。ところが、バスは3時で運休となってしまった160124_04 閉店後、雪の降りしきる夜道を自宅へと急いだ。急がないと高台ではすぐに雪が積もる。大雪のせいか、車はほとんど走っていない。路面は雪に覆われて真っ白。交差点で停止しないよう、スピードを調整しながら走る。上り坂で止まるとスリップして発進できなくなるから。スピードをキープし、ドリフトしながら交差点を曲がっていく。わが家が見えてきた。いつもならバックで駐車するのだけど、止まると動けなくなるので頭から突っ込む。やれやれ、家に帰るのも命がけだ160125_01 夜中の12時ころ、外に出てみたら月が出ていた。昼のように明るくてびっくりした