仕事が終わった後、近くの駅ビルに映画を見に行った。昨日封切られた作品だったせいか、座席数の一番多い、広々としたシアターが割り当てられていた。ぼくたちは予約した席に着いて映画が始まるのを待った。ぼくら二人のほかには誰もいない。長い予告編がやっと終わり、場内が暗くなった頃、男が一人入ってきたが、それきりだった
小さな鉢
こだわると苦労が増えるのです
左は誕生プレゼントにヨッパライ某からもらった時計。ぼくが長年愛用していた掛時計(右)がこわれ、修理したい、と時々つぶやいていたのを覚えていて、100円ショップで買ってきてくれたのだ
時計の中身を取り替えれば、生き返るはずだったのだけど… 左が100円ショップ、右がオリジナル。指針を動かす軸の太さがわずかに違う
残念ながら、オリジナルの指針を取り付けられず、100円ショップの指針をそのまま使うことになった。はっきり言って、とてもカッコ悪い
あれから2ヶ月経った。カッコ悪さにがまんができず、先日、某熱帯雨林で、イチかバチか、ムーブメントだけ注文してみた。送料込み249円。中国から約3週間かけて直接送ってくる。写真、真ん中のがそれ
悲しいことに軸の太さは100円ショップと同じだった。でも、指針の色は前よりはずっといい。ただ、ひとつ難点がある。針の色が本体と同じなので、至近距離で見ないと何時なのかさっぱりわからない
頭痛は思い出したころにやってくる
朝起きて時計を見ると10時だった。昨日から原因不明の頭痛に取りつかれていたので、今日はどこか近いところで昼食にしよう、ということになり、山を越え、海の近くの食堂に向かった。途中、水草の花が咲いている池に寄ってみた
海辺の食堂で魚フライを食べた。海を見ながら走っているうちに頭痛の事は忘れてしまっていた。とてもおいしかったので、いつものようにご飯のお代わりをしたが、食べ終わってふと頭痛の事を思い出し、再びひどい頭痛に取りつかれてしまった
海辺を歩いているうちに頭痛の事は忘れてしまっていた。波打際で小さな子供が水遊びしていた。初夏の遠い記憶を呼び戻す切ない光景
BGMは波の音だけ
家に帰りつくころ、頭痛がぶり返し、ベッドに倒れ込んで今まで寝ていた。今夜、眠れるだろうか
もうねます
歯茎に何か刺さっていた。取れたけど痛いのでもう寝ます
珈琲を売るのは簡単とは限らない
お客さんがいらして、いつものコーヒー豆を注文された。
新しい豆が入ってますよ、と、ぼくは言った。
へえ、どんな味? と彼は聞いた。
さわやかな苦みがあって、雑味がなく、後味スッキリ。こんな男がいたら、さぞやモテるだろなーといった味、とでもいいましょうか。
すると、そりゃボクのことじゃないですか!と彼は叫んだ。
ぼくは不意を突かれ、しばらく声が出なかったが、
そそ、そうかもしれないですね。と、間の抜けた返答をしてしまった。
接客業には未経験者には想像できない大変さがある


























