雨の中を

雨の中を人の運転する大きな車に揺られ、そう遠くもなく、そう近くもない島に出かけてみた

大きな車には50人もの人が同席していたが、知っている人は2人しかいない

月曜だというのに土産物屋にはあふれんばかりの人がぶらぶらしていた

港近くにあった家

金曜の夕暮れ

夕方、店を出て空を見上げると、雲一つない。その空を黒い物体が8の字に旋回していた

飛んで飛んで飛んで飛んで回って回って回って回る

マグロラーメンの夜

常連のお客さんが描いた油絵。CDのジャケットを見ながら描いたそうです。スティーリーダンの曲にハマってしまい、おもわず描いてしまったという

壁にかけてみました

忙しくて夕食ができなかったというので、某港町の食堂まで夜のドライブ。久しぶりにマグロラーメン。とてもおいしかったです

夏のまぼろし

「豆乳鍋を食べたい」という家族からのリクエストがあったので、山の上の豆腐屋に豆腐と一緒に豆乳を配達してくれるよう、メールを送った。すると、豆腐屋の美しい奥様から次のような返事が届いた。

 ありがとうございます。承知致しました。
爽やかな秋晴れが続いてますね。ここから直ぐの丘の向こうの集落に、向日葵が一面に咲いてる所がありますよ。一人5本まで持ちかえり出来ます。鎌も置いてあります。地域おこしの一環なんですが。向日葵の黄色の透き通るような爽やかさは、真夏の向日葵では味わえませんぜ ♪

ひまわりが一面に咲いている? やれやれ、七日は立冬だというのに。ひまわりは夏のシンボル。夏の訪れを知らせてくれる大切な花。ぼくの精緻な脳内カレンダーが狂っちまったらどうしてくれるんだー!とかいいつつ、車を南に走らせた。

たしかにひまわりは咲いていた。でもそれは夏に咲くひまわりとは別のなにかだった。そう、これは夏の幻。あぜ道に置かれたベンチに腰掛け、秋のうららかな日を浴びながらうとうとしていると、過ぎた夏が夢のように走り抜けていった

二人でワインを買いに行く

今日は年に一度の、あの、不必要にデカいローソクに火を灯す日

仕事を終え、家に帰り着くと、さっそく二人でワインとチーズを買いに出かけた。店のワインコーナーで安くてうまそうなワインを探す。今日は自転車のラベルが貼ってあるのを選んだ。600円くらいだったと思う。チーズを選ぶのも楽しい。カマンベールと癖の強そうなチーズを選んだ。

なんとなくピクニック

顔を布団から出し、時計を見ると7時40分だった。もうすこし寝ようと布団をかぶったが、なんだか眠れそうになかった。年をとったせいかもしれない。

弁当を作ったから、どこか行こう、と、ヨッパライ某が言うので、どこに行こうか考えてみたけど、寝ぼけてて何も思いつかなかった。

結局、コスモスを見てイチョウを見て、海を眺めながら弁当を食べよう、ということになった。ヨッパライ某の母も誘ってみたが、血圧の問題とかで、参加できなかった。

山の上の公園は人気がなく、風の音と川の流れる音が聞こえるだけだった。イチョウは少ししか紅葉してなかった。

山を下り、海の見える丘に上った。

東シナ海

魚肉ソーセージは?と聞くと、冷蔵庫にあった材料だけで作ったから、ないよ、とのことだった。3人分なので、けっこうな量。おにぎりは12個もある。

ヨッパライ某が2個、ぼくは8個食べた。家の中だと4個くらいしか食べられないのに不思議だ

どこかの島からロケットが飛んだ

丘の上に着いた時、車のタイヤがずいぶん減っていることに気付いた。時間に余裕があったので、帰りに某ホームセンターに寄ってタイヤを交換した。作業を待つ間、ヨッパライ某は夕食の買い物、ぼくはとなりのバスターミナルに行って機関車の写真を撮った

10月のある午後、のんびりしたピクニックにでかけた

高校生の常連客がいて、得意な科目は物理学だという。今朝、コーヒーを買いに来たので、店のレジの上でゆらゆら揺れている針金細工を指さし、これはニールスボーアの原子模型をモデルにしたモビールなんだよ、と言ってみた。すると彼はそれを見つめたままフリーズしてしまった。原子は小さすぎて目に見えない。宇宙は大きすぎて目に見えない。ぼくはふと、イームズチェアで知られるイームズ夫妻が作ったあの短い映画を思い出した。そして彼に言った。おもしろいからヒマなときにでも見てみたら。科学が好きな人にはとてもおもしろい映画。それはこんなナレーションではじまる。
10月のある午後、シカゴの湖畔でのんびりしたピクニックが始まった。