インディーマンディ

今日は定休日。天気が良ければ遠くにドライブしようと思ってたのだけど、朝起きて、カーテンを開けたら曇ってたのでガッカリ。家にいてもつまらないので、映画を見に行くことにした。見たのはインディジョーンズ。思ったよりおもしろかった。ハリソンフォードもすっかり爺さんになってて、見たあと、ふと、さびしくなった。トンカツを食って駅ビルの外に出ると、なんと、青空が出ている。悔しい。時計を見ると2時過ぎ。今から海まで走ろうか、と思ったけど、そのままツタヤに行き、インディジョーンズ、失われたアークと、店の常連さんから「あんたにピッタシ。おもしろいから絶対見るべし」と念を押されていたアメリカンビューティーを借りた。家に帰っても、なんだか青空がもったいなくて、屋上でぼんやりしてた。

太陽風

080628_01
太陽から風が吹いてきて、地面に小さな渦を巻いた。
そこに黄色い花が咲いた。
だから、黄色い花に耳を近づけると風の音がする。

ある衝動

080626_01
砂に足をとられながら砂丘をのぼり切る。顔を上げると遠く海が広がっている。水平線に赤い太陽が沈んでいく。
「バカヤロー」
ぼさぼさ頭のジーパン男が叫ぶ。
そう、ここは、ナニが何でも叫ばなくてはならない。叫ぶ内容に意味はない。たぶんそれが青春なのだ。という話しはどうでもいい。昨夜1時ごろ、ぼくはベッドに向かった。いつものように寝室の明りを消したその瞬間、ある激しい衝動に駆られた。
「だれだー、だれだー、だれだー」
突然、あの歌が頭に沸き起こり、どうしようもなく歌いたくなった。しかし、ぼくは必死の思いでそれを食い止めたのだ。

name

080625_01
言葉にすると、消えてしまうもの。弱くなるもの。
最近、そのことをよく思う。
言葉にすると見えなくなってしまうもの。
簡単なことなのに
今ごろ気づいた。
たとえば名前。
名前をつけると、消えてしまうもの。弱くなるもの。
名前をつけると見えなくなってしまうもの。
だから
ぼくに名前がなかったらいいのに。

アイス曇り

080619_02
「曇った空に、ブラックモンブランは似合わないわ」
君は笑顔でそう言ったね。
今でもおぼえてる。あのときの君の横顔を。
ぼくはなにも考えず、ただ笑ってうなずいた。
でも、君はほんとうは笑ってなんかいなかったんだ。
君はそれきり、電話に出なくなった。
あれがさよならの言葉だっただなんて。

空のコマンド

080618_06
もう灰色の空には飽きてしまった。
ぼくはポケットからリモコンを取りだし、空に向けてボタンを押した。
 上 上 下 下 左 右 左 右 B A

三分の二

080617_01
よく降る雨。知られたくない何かを洗い流そうとするように。
踊り続ける小さな雨。
一楽章が終わり、二楽章も終わる。
そしてワルツ。雨と一緒にぼくも踊る。
※ しばらくコメントにお返事できそうにありませんので、コメント欄を閉じます。