☆ファンクラブ掲示板のおしらせ☆その2

数日前、☆ファンクラブ掲示板のおしらせ☆という記事を書いたところ、ぼくの店にいらっしゃった数名のお客さんから「ブログ見ましたよ、ファンクラブがあるんですね」と言われた。信じられないことだが、どうやらあの記事を信じてしまったらしい。掲示板を最後まで見ればわかるはずなんだけど… でも、もしかすると、あの記事を読んだ方の何割かは、あれを信じたのかもしれない、と、小心者のぼくは心配になってきたので、この記事を書くしだいです。あの掲示板は次のようにして作りました。よかったら皆さんもお試しください。
こちら

夢の中の男

だれもがそうなのだろうか。ぼくはリアルな夢を見る。そしてそれを憶えている。毎日コーヒーばかり飲んでいるせいかもしれない。昨夜の夢もそうだった。だからこうして思い出すことができる。ぼくの夢には時々怪しい男が登場する。なぜ怪しいかというと、彼は味方なのか敵なのか分からない行動をとる。ほとんど口をきかない男。何を考えているのか皆目分からない。昨夜、その男に促され、ぼくは彼の車に乗った。暗い色の大きな車。ぼくと男は後ろの座席に座る。しかし運転席に運転手がいない。運転手のいない車はぼくが行こうと思う方向とは逆のほうに走り出す。たどり着いたのは山の上の見知らぬ団地。その団地はぼくの夢に何度も出てくる不思議な団地。何度も夢に現れるせいで、地形も憶えてしまった。そしてそこで昨夜も新しい事件が起きた。

アイスクリームの逆襲

もしかすると、もう冬なのかもしれないが、ぼくは季節に関係なくアイスクリームが好きだ。突然、何の前触れもなく夕日に向かって叫びたくなるくらい、アイスクリームが食べたくなる。そういうわけでぼくは冷蔵庫にアイスクリームを常備している。そう、心の平和はこのようにして保たれているのだ。久しぶりの発作は、今日、夕日が沈んで窓の外が暗くなったころ襲ってきた。でも心配はいらない。ぼくは平然と冷凍室のドアを開け、その奥からアイスクリームを取り出し、優雅にスプーンですくって食べ始めた。ああ・・・なんという幸せ。小さくたっていい、ぼくは確かな幸せが好きなのだ。カップの底にあと二口分のアイスクリームを残すだけになったとき、店のドアが開いた。お客さんだ。ぼくはあわててその二口分のアイスを口に放り込んで飲み込んだ。次の瞬間、目の奥から後頭部にかけ、焼け火箸を突っ込まれたような激痛が走った。ぼくは膝の力が抜け、その場にうずくまった。てっきり死んだと思ったが約3分後に回復した。

インディジョーンズ的休日その3

皇徳寺台に引っ越してきて15年以上経つ。けれど、ぼくはこの団地周辺のことを、まったくと言っていいほど知らない。興味もなかった。ところが先週、ふるさと考古歴史館に展示されている皇徳寺台周辺の復元模型を見たとたん、俄然興味が湧いてきた。今日は車に乗らず、徒歩でこの団地周辺を歩き回ってみることにした。まず、くらら台公園を下って谷の交差点を左折し、谷山北公民館の図書館に向かった。地図で周辺の様子を調べるためだ。

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団地の周辺は、のどかな田園地帯。みかん畑も多い。

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地図をアタマにインプットし、まずは近くの白山神社に赴いた。

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神社の境内でぼくは地獄を見た。

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神社から引き返し、公民館の前を流れている川沿いを歩く。

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川にはウマそうなコイがたむろしていた。

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川沿いに大きなサボテンが生えていた。もうすぐ花が咲きそうだ。

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さらに歩いていくと、「馬神」という石碑があった。

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その先の橋を渡って、地図にあった黒丸神社を探したが、見つからなかった。さらに歩いていくと道路右手に「皇徳寺跡」と書かれた案内板が現れた。

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こんな所にあるとは知らなかった。今日は壊れた仁王像と、いくつかの塔が見つかっただけ。日を改めてもう一度来てみよう。

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帰りに、インターチェンジ横のふれあいスポーツランドに寄ってみた。紅葉がきれいだった。

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敷地内から見上げるとわが家が見える。

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広い園内を奥のほうに歩いていくと、紅葉した木に混じって、一本だけ満開の桜があった。どこにでも変わり者はいる。

チョウの誘い

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「チョウはなぜ飛ぶか」の日高敏隆さんがなくなった。ぼくの中にあった一つの流れが終わったような気がした。日高さんがドーキンスを訳した時点で、日高さんはぼくの知っている日高さんではなくなってしまったけれど。最初に出会った著書は「動物の生きる条件」だった。ぼくの人生を変えた本の一つ。そして今日、いつものように蝶は飛び、ぼくを不思議の世界にいざなう。

コンタクトプリント

馴染みのブログを見てまわっていたら、おもしろい記事が挙がっていた。それは雑誌ブルータス副編集長のブログで、「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」「医学と芸術展」と題された記事。東京都写真美術館で開催されている「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン?東洋と西洋のまなざし」をレポートした記事なんだけど、彼が会場で撮った写真の中に、二人のコンタクトプリントがあるのだ。特にブレッソンのコンタクトプリントは、クリックすると、かなり大きく表示される。同じ被写体をアングルや露出を変えながら撮っているのが分かる。撮影現場の臨場感が伝わってきてわくわくする。できたら、東京に行って見たいのだけど… 2010年2月7日(日)までだそうだ。

沖に舟を出せ

西日がカウンターを赤く染めている。
ぼくは夕日を背にした老人と珈琲を飲んでいる。
人生に退屈した男。
ぼくはふと思い出す。ずいぶん前に読んだ、ある物語を。
それはアメリカ人が書いた、名もない漁師の物語。
来る日も来る日も魚が捕れない、老いた漁師の話。
しかしある日、思い立って沖に舟を出した彼は、ついに大きな魚を仕留める。だがその魚を曳いて帰るうちに魚はサメに食い尽くされ、骨だけになってしまう。しかし彼は満足だった。
そんな話。