風のメッセージ

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ユーミンの曲の一つに、目にうつるすべてのことはメッセージ、というフレーズがある。きのうの午後、ぼくは海に面した植物園にいた。うららかな日差しを浴びているうちに、ぼくのアタマの思考回路はソフトクリームがとけるように形を失い、明るい春の空に散っていった。そしてぼくは南の彼方から吹いてきた風のメッセージを受け取った。

微熱少年の朝

熱が出てアタマがボーッとしてくると、トンチンカンなことを人様のブログに書き込む妙なクセがある。オマケに書いたことも忘れる。こまった問題だ。後で恥ずかしい思いをする。このブログは無防備を装っているが防備は固い。時に裸のフリをするが裸ではない。でも、酔ってたり、熱があるときなどに無防備なことを書いて後で後悔する。そこでぼくは開き直る。ハダカで何が悪い!

微熱少年の夜

風邪をひいているのか、ひきかけているのか。
あたまはぼんやりしている。
部屋のどこかで怪しい音がしても、ぼくの視線は、のろのろとそちらに向かい、行き過ぎて、興味を失う。
気がつくと写真をみつめている。
意識がそこに何かを捕らえたのか、無意識がわけもわからず写真に潜むエネルギーを貪っていたのか。

ロマンチストを撃つな

今日も言われた。あなたってロマンチストよね。
何年か前まではそのように言われても、冗談だろう、と、一顧だにしなかった。でも今は違う。ぼくは間違いなくロマンチストだ。たまにブログを読み返すたびにそう思う。ぼくはぼくの世界を星菫派の詩人よろしく美しく感傷的に作り上げていく。今朝、一杯のコーヒーを飲むのに選んだ曲はパガニーニの主題による狂詩曲だった。そう、このようにしてぼくは意図的に幻想的な世界に迷い込んでいく。だが、幻想の世界は美しくも儚い。現実を前にして、あえなく砕け散る。ラフマニノフの甘い調べが虚空に消え入ろうとするそのとき、一人の女性が店に駆け込んで来た。もれるもれる、と叫びながら、彼女はトイレに消えていった。

青のドラゴン


店の一角に、例の不思議なドラゴンを置いている。ドラゴンの顔を見つめつつ移動すると、なぜかドラゴンも首を振りながら見つめ返す。これを見たお客さんの反応は様々。
「へぇ~、おもしろいですね」で、終わる人。
「いったいどうなってるんですか?」と、近くによって確かめる人。
無感動、無反応な人。
どちらかと言うと、みんな、大人というか、冷静だ。
しかし今日は違った。
夕方いらしたお客さんは、ドラゴンを見つめつつ移動し始めたとたん、
「ぎゃあ~~~~~~~っ!」と叫び、のけぞった。
おどろいたのは彼女よりぼくのほうだった。
しかしぼくは満足だった。ドラゴンを置いて以来、だれも期待したほど驚かないので落胆していたのである。このドラゴンの展開図がネットに公開されている旨を伝えると、彼女はピカピカの高級用紙に印刷してわざわざ持ってきてくださった。並べてみると、白黒のレーザープリンタ、A4サイズで作ったぼくのドラゴンは悲しいほどに貧相。
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今日の晩飯

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ギョーザは手作りに限るね。有名店のギョーザはもちろんうまいけど、なぜかたくさん食べることができない。これが手作りだと、いくらでも口に入る。ほんとに不思議だな。見た目は不恰好だけどね。

歩いてきた人

古い写真を整理してたらウォークマンの取扱説明書が出てきた。1979年に出た初代ウォークマン。ぼくがウォークマンを聞きながら歩いてたころ生まれた人が、今やもう30歳。ぼくもずいぶん人生を歩いてきたもんだ。
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いっしょに食おう

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いろんなところで一緒にメシを食う。
友達でも親子でも夫婦でもネコでも恋人でも。
自分で作った弁当を近くの公園で食べるのもいいね。二人なら。
歩きまわるハトなんか見ながら。
ちなみに、ぼくの作った弁当、ケッコウいけるんだよね。
ニッスイの魚肉ハンバーグとか入ってるんだけどね。