父 みよ、あれが巨人の星じゃ。
息子 とーちゃん、違うよ、あれは金星じゃないか。
父 ばかめ、おまえは学校で何を勉強してきたんじゃ。
娘 お父さん、あれは金星よ。ボケるにはまだ早いわ。
父 じゃあ聞くがな、その右下にある小さいのはなんじゃ。
娘 そんな星は見えないわ。
父 おまえはブログの見方も知らんのか。画像をクリックしてみ。
息子 とーちゃん、まさか小人の星じゃ、なんていわないでくれよな。
父 うっ
位相のズレ
世界とはなんだろう。斎藤環と茂木健一郎の往復書簡「脳は心を記述できるのか」のなかで、今回、斎藤さんが「世界」について、分かりやすくまとめているように思います。みなさんは、世界とは、いったいなんだと思いますか?それにしても、茂木さんの返信はちょっとひどいと思うのですが。斎藤さんが提起した問題の肝心な部分にまったく答えていない。どうなっているんでしょう。位相のズレなんでしょうか。できればそう思いたいのですが、ぼくにはそうは見えません。
どこで知り合ったんですか?
午後8時、近くの山の上のホテルで式を挙げられた二人が、その帰りに店にやってきた。二人とも当コーヒー店の常連客。彼氏は5年ほど前から、彼女は10年近く前から店に通ってくださっている。たまたまカウンターに同席したのがきっかけで、それから約2年後の今日、めでたく挙式されたのだった。閉店時間はとっくに過ぎていたが、3人で写真を撮ったり、いろいろな話題で盛り上がった。二人の話を聞いていておもしろく思ったのは、「どこで知り合ったんですか?」と尋ねられたときに、一言で答えにくくて困る、というはなし。この店が喫茶店ではなく、コーヒー豆の販売店なので、説明がややこしくなるというのだ。「コーヒー豆屋で知り合いました」と答えると、相手は首をひねる。たしかに、コーヒーを買うだけの店で運命の出会いが起こるとは考えにくい。そこでこんな説明を付け加えることになる。その店にはコーヒーのテイスティングをするためのカウンターやテーブルがあるので、喫茶店とほぼ同じシチュエーションが発生するんですよ、と。確かにややこしい。そこでぼくは二人に言った。「喫茶店で知り合った、といえばいいんじゃないの」と。まあ、それにしても今の時代、喫茶店で知り合う恋人たちなんて、いったいどれくらいいるのだろう。二人は明日ハネムーンに旅立つ。行き先はハワイだそうだ。い~な~っ
川の空
土捏ね男の逆襲
うららかな土曜の午後、カウンターの中でうつらうつらしていると、口の下に髭を生やした怪しい男が現れた。しかし、よく見るとそれは、あの有名(かもしれない)な某陶芸家であった。ぼくは彼の奥さんと話をしたかったのだが、今日は一人でやってきたとのことであった。今回持ってきた作品は、あいかわらず独創的で、思わず手に取りたくなる魅力的なものであった。
まどろみ男
マリモ日記その1
忘れようとしても思い出せない
今から十日前、とても悲しいことがあった。
十日たった今も、その感情は真空パックされた金魚のように、生きたまま宙に浮かんでいる。
でもそれをここに書くと、その感じが変化してしまいそうで、ここには書けない。
とても悲しいことがあった。
オホーツク海水浴場
R氏の結婚
今日は店の常連、カメラマンR氏の結婚式だった。ぼくは仕事だったけど、お昼過ぎ、式で受付を担当した某F少年が、その様子を撮影したビデオを持ってきてくれた。さっそく再生してみると、あのA氏がギターを持って歌っている。意外なことに、なかなかの美声。曲は彼のオリジナルだそうでこれも意外。手作りらしい温もりが伝わってくる、とてもすてきな結婚式だった。