30日

朝起きると12月30日だった。つまり、今日は自宅の大掃除の日である。いつものように風呂場から開始した。昨年はカビキラーを無駄に吹きまくったせいで風呂場にガスが充満し、危うく死ぬところであった。そこで今回は時間をかけて丁寧に洗い、必要に応じてカビキラーを使うことにした。
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風呂場がピカピカになったところでぼくは雑巾を手にとった。ぼくは雑巾を手にすると人が変わってしまう。というより、意識的に変わるのである。つまり、手の中の雑巾がいったい何を考えているのか探るわけだ。雑巾の真ん中付近を見つめながら意識を集中していく。すると次第にトランス状態になって意識が遠のいていく。やがてぼくは雑巾のしもべと化し、雑巾の思うままに動き始めるのである。
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ふと気づくと、いつの間にかぼくは汚れてボロボロになった雑巾を洗っていた。どうやら雑巾がけは終了したらしい。時計を見ると、雑巾を手にして2時間ほど経過している。見回すと、あらゆるところに雑巾がかかっており、見よ、ピカピカに輝いているではないか。見事に雑巾がけが終わっている。ただ、普段使わない筋肉を使うために、あとであちこちが痛くなるのが難点といえば難点だ。
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雑巾がけのあと、リビングのレースカーテンを洗濯した。乾かすのは簡単だ。洗濯の終わったレースカーテンを元のように吊るせばよい。清い人のことばがそうであるように、白さを取り戻したレースカーテンほど心の休まるものはない。かもしれない。

29日

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12月29日は恒例の店の大掃除。オープンして丸十年、ってことで、機械も念入りに清掃した。掃除を終えて、いつものように墓参り。いけてあった花は完全に風化していた。

冬のピョン吉くん

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今年のお仕事も終わりが近づいた。そんなわけで、今日は休みだったけど機械の分解掃除を始めた。部分部分で分解し、キレイに清掃して再び組み立てる。今日はブロアモーター周りとサイクロンの清掃、バーナーの調整を行った。明日は今年最後の焙煎になる。今年もいよいよオシマイ。
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作業を終えて一息ついていると、喫茶店の女の子がナニか変なものを持ってきた。野菜を洗っていたら、コイツがピョコン、と出てきたのだそうだ。農薬を使わない、新鮮な野菜を仕入れているってことかな。これ、どうしよう、ってことでいろいろ頭をひねってみたのだけど、ペットにする、という案はエサの確保が面倒ってことでボツ、テンプラにするのはちょっとかわいそう、ってことでボツ、結局、近くの川に放すことになった。
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無事冬眠してくれるといいね。

晩飯はタラバガニのしゃぶしゃぶというものであった。ボーナスが出たとのことで、娘がネットで取り寄せたのであった。家族四人で鍋を囲み、ぼく以外、じつに幸せそうな顔をしてうまそうに食べていた。ぼくは現在、近年まれに見る巨大な口内炎に苛まれており、地獄のような痛みを必死にこらえつつチビチビ食べたものの、まるで食べた気がしなかった。ところで、カニという生き物は、地球上の生物の中でも相当に不気味な姿をしていると思う。そしてそれは、女性の嫌いな、あの長い八本の足で天井や壁をすばやく走り回る生物にそっくりだ。わが家の某は、その生物が世界中で一番嫌いなのだが、まったく気にせずうまそうに食べていた。

プリンターの逆襲その3

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みなさん、ここ数日、妙に暖かいですけどお元気でしょうか。ここで言うのもなんですけど、ぼくは年賀状の印刷を終えましたよ、うふ。あとはポストに投函するだけなの。しかしそれにしてもプリンターというやつは本当に腹が立ちますよね。コピー用紙に試し刷りしたときはなんでもないように刷れたくせに、本番になったとたん、2センチもずれやがって。思い切りあわてたじゃねーかバーロー。今度やったらパンチが飛ぶからなクソったれ。とかいいつつ、何とか、印刷を終えましたよ。うふ。みなさんはもうお済になりました? え~~~、ま、まだなんですか?きゃー

冬至日

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なぜだろう、冬至は大自然と自分の関係を強く意識する。生命とか、誕生とか、死とか、宇宙とか、そんな大げさなことをつい考えてしまう。おそらく、古い記憶に刻まれた動物的な危機感が目を覚ますのだろう。昼がどんどん短くなって、ついには太陽は地上を照らさなくなる。動物にとって、こんな恐ろしいことはない。そこは凍てついた死の世界。しかし、昼は再び長くなりはじめ、やがて大地は豊かな緑に覆われる。
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去年はミカンだったのですが、今年は本物のユズを浮かべました。う~ん、マンダム