エンドロール

あーあ、夏も終わりかー
それにしても今年の夏は、あっ、という間に終わったな。
きっと梅雨明けが遅かったせいだろうな。
あと一回くらい、海で泳ぎたいなー
クラゲに会いに行かなくちゃ
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左23度に軌道修正します

友人のクラゲSは、いつもぼくより上手に生きているように見えた。流れに逆らわず、波にまかせて漂うように。でも彼はいつも小さな声でつぶやいていた。
左23度に軌道修正します

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になる前に澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性」を授けてほしいと頼むでしょう。この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。
レイチェル・カーソン センス・オブ・ワンダー
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない。意味深長だね。
もちろん、彼女はここで実感主義を唱えているわけではありません

答えのない問い

星空を眺めていると自然に疑問が湧いてくる。なぜだろう。イヌやネコは、星空を見て不思議な気持ちになるのだろうか。ぼくはいつも知らない何者かに問いかけられている。でも答えることができない。いつかぼくが問うのをやめ、問いかけられることもなくなるとき、ぼくはすべてにとけてしまって消えていると思う

夏色の思い出

思い出だけでは生きていけない。でも思い出のない人生はさびしい。暑い夏。ぼくは汗をかきながら坂を上る。冷たい水。海に沈む夕日。喜びも悲しみも、ぼくが思い出の主人公

フィヨルドに一人

彼は今ごろホテルのバーでビールを飲んでいるかもしれない。
今日、彼は歩いて山を登り、眼下に広がる広大なフィヨルドを見渡したはず。
数ヶ月前、ぼくは彼とコーヒーを飲みながらつぶやいた。
いつか北欧に行きたいな。フィンランドかノルウェーに。
ふーん、北欧ですか。いいですね、と彼は言った

キュリオシティ

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ネコを飼ったことのある方なら知っていると思う。ネコという動物はどういうわけか、袋や箱の開口部に異常な関心を示す。口の開いた袋や箱を発見すると、彼らはその引力に抗い切れなくなり、盲目的に頭を突っ込んでいく。彼らの頭はどういう仕掛けになっているのだろう。訝るばかりだが、ヒトの男も大してそれと変わらない