海を見ていた昼

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その日ぼくは海に向かって車を走らせていた、ぼくは隣の女性に言った。潜水艦ノーチラス号にはパイプオルガンが装備されていて、ネモ船長は海中を航行しながら、重厚な楽曲を演奏するんだ。いいなあ、この車にもパイプオルガンが欲しいな。すると、となりの女性は、また始まったぞ、とばかり、うんざりした顔をした。車は海の近くの小高い丘に上った。車から降りると海が見えた。見かけない船が西に向かっている。ぼくにはそれがノーチラス号に見えた。

なぜ生きるかを知っている者は

たびたびこのブログに登場する、あの言葉。
「人生は複雑とは限らない、求めるものを知っていれば」
これは映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」に出てきた言葉。
いいですねー。すっかり気に入ってしまいましたがよ。
でも、求めるものを知ってる人って、案外少ないかも。
そして最近ハマっているのが次の言葉であります。
「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」
これはヴィクトール・フランクルの「夜と霧」に出てくるニーチェの格言。
「夜と霧」はまさに、これがテーマですね。

いつのまにか冬

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仕事の帰り、暗い路地を歩いていると、最近建った住宅の広い窓から大きなクリスマスツリーが見えた。おや、もうそんな季節なのか。いやいや、まだ一ヶ月以上先だ。ぼくはあわててツリーから目を逸らした。ぼくは待つ喜びを十分味わいたいんだ

ネコよりかわいい

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朝晩、水遣りを欠かさず、太陽に当て、
やっとここまで成長した、かわいいネコ草。
それを明日、ネコに食べさせるなんて。
さよなら、さよならぼくのネコ草

曇り空

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晴れていたのが、だんだん曇ってくると、憂鬱な気分になる
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太陽に暈がかかり、午後になって雨が降り始めた。
明日晴れたら、山の向こうに、海を見に行こう

今日は何の日

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今日は例によってローソクを燃やす日であった。昨年の今日、ローソクを燃やして喜んでいたのはぼくだけだった、という、にわかには信じられない事実を知って、今日はどうしようか朝から真剣に悩んでいたのだったが、今まで雨の日も風の日もずっと言葉にならない何かを信じて燃やし続けていたのをここに来て止めるのは裏切られたような悲しいような、もしこれが青春ドラマの主人公だったらきっと海に沈む太陽に向かってバカヤローとか叫ぶに違いないだろうという気がして、いちおう相手に、「あのー、ろうそく、燃やしていいかな?」と伺いを立てた上で燃やすことにした。今回は特別に、新婚旅行のときに旅先で購入した古いレンズをカメラに取り付けて撮影してみた。ところで写真に写っているワイン、けっこううまかったのだけど、価格を聞くと、400円だったよ、とのことだった。