忘年会その2
一番鶏
家に帰りついたのは午前3時だった。シャワーを浴びて屋上に上がると、空は星でいっぱいだった。オリオンは西に傾き、その上で木星が輝いていた。星は音もなく冷たく輝いている。その静けさが風呂上りの肌に心地よかった。4時を回ったころ、遠くで一番鶏が鳴いた
二人でお鍋を 2
スタンプラリー
さっきコーヒーを飲んでいてふと思った。人生ってスタンプラリーみたいだな、って。あるとき、それまで漠然と付きまとっていた、拭いきれない、手に負えない違和感が、うっすら形になって目の前に現れる。そしてそれが、あっちだ、と指差す。指差したほうには何も見えない。でも、とにかくぼくは歩き出す。このやりきれない違和感から開放されたいから。歩いていくとなにか見えてくる。でもそこはゴールではない。次の指示が待っている。あっちだ、と
ヨッパライの独り言
ファインマンさんいわく「科学はすべて近似にすぎない」。つまり、いくら頑張ったって科学は真理に達し得ない。そりゃそうだ。そもそもこの私、認識の主体がどこから来たのかだれも知らない。思考の立脚点の実在を証明することなんてできない。ぶつぶつ。フロ入って寝よ











