トラ印

140801_01 少し前、常連のお客さんと、なぜかメンソレータムの話になった。猫がマタタビを好むのと同じような理由で、ぼくはメンソレータムが離せない。あの匂いをかぐと、頭がフワッと軽くなる。そんな話をしていたら、それならタイガーバームも好きなのでは?とたずねられた。もちろん大好きですよ、タイガーバームガーデンに行ったとき土産で買ったのがきっかけです。そうですか、じゃあ、今度持ってきます。タダであげますよ。というわけで、今日、ぼくの机の上にトラ印の小箱が並んだのでした

P.S.

さっそく使ってますが、これはいいね。たまらない。トロピカルな匂いが夏の夜の気分をいっそう引き立ててくれる。ぼくだけかもしれないけれど

usagi

140730_01 最近知ったのだが、耳を自由に動かすことのできる人は思いのほか少ない。ぼくは左右の耳を別々に動かすことができる。少しだけど回転させることもできる。今日、店に来た子供に耳を動かして見せると、けっこう恐れられた。悪魔の仲間と思われたのかもしれない。野生の動物にとって耳は危険な外敵を察知したり、獲物を探知するのに重要な役割を果たしている。彼らの耳は手入れの行き届いたレーダーのように機敏に動き回る。140730_03そこでぼくは思った。ぼくの耳が野生の動物のように動くのには何か特別なわけがあるのだろうか。獲物を探るためだろうか。いやまさか。耳に特徴のある動物と言えばウサギが思い浮かぶ。彼らは臆病なので、いつも長い耳をそばだててビクビクしながら暮らしている。人間に捕まってミートパイにされたら大変だからだ。ところで何でこんな話になったのだろう。そうだ、今日、常連のお客さんからスイカをいただいたのだ。なんというスイカですか、と聞いたところ、ラビットスイカです、とのことだった。家に持ち帰って早速食べたのですが、普通のスイカとは少し違う甘さがあって、とてもおいしいでした

SはSUMMERのS

140725_01写真で見ても、その神秘的な感じは伝わらないと思う。そもそも神秘的という感じが、どんな感じなのかピンとこない人には無駄な話かも

昨夜

おととい退院した妻は薬を飲んで眠っている。薬が効いているせいか眠りはとても深い。ぼくは作業部屋で明日の仕事の準備をしている。ラジオから流れる女性ジャーナリストの話を聞くともなしに聞きながら、コーヒー豆の選別を行っている。産地から送られてくるコーヒー豆を麻袋から取り出し、盆に広げ、腐れ豆や虫食い豆など、問題のあるコーヒー豆を一つ一つ指で取り除く。時間のかかる地味な作業だ。時計を見ると早や10時を回ろうとしている。作業を中断し、明日の夕食の材料を買いに出かける。近くのスーパーが11時まで開いているので助かる。帰ってまた作業を続ける。作業が終わり、茶碗を洗って米を研ぐ。BGMがあれば、こういう作業も意外と楽しい。昨夜はモーツァルトのレクィエム、今夜はドヴォルザークの9番を選んだ。マーラーの9番をかけたいが、残念ながらCDがない。F少年は持っていないかな。日付が変わった。屋上に出てみると、霞のかかった夜空にきれいな満月が浮かんでいる。風が涼しくて心地よい。ここのところ、作業が忙しくて酒を飲む時間がなかった。今夜もさっさと床に就きたい気分だ。でもこの月はどうだ。流しの戸棚を開き、いつもならバーボンを選ぶところを、先日娘が持ってきた焼酎をチョイス。魔王と三岳。ぼくは魔王を手に取った。愛することは、この世の中に自分の分身を一つ持つことだ。それは自分自身に対しての顧慮が倍になることである。これは吉行淳之介の驟雨という作品に出てくる言葉。酒を手にして月を見ていると、そこにもう一人の自分が映しだされる

11pm

140702_01 11時前、近くのスーパーにポカリを買いに出かけた。38度で寝ている人のために