どこか海の見えるところで昼食にしようと思った。たまには東に走り、太平洋に浮かんだ雲を眺めながら食べるのもいいな、と考えたが、夕方にヨッパライ某の歯医者の予約が入っていたのを思い出し、あきらめた。それまでに帰ってこれる自信がない
しかたがないので、いつものように東シナ海を眺めながら食事のできるところを探した。地図で海に面した店を探していくと、おもしろそうな店が見つかった。しかも月曜日も開いている。たどり着いてみると、なかなか素敵なロケーションだ。鉄条網に設置された監視カメラの放列が続く松林の林道を抜けると、そこは海。こんなところに食堂があるんだろうかと、キツネにつままれたような気分で見まわすと…あ、あった!
「左手にポツンと浜の茶屋」 読み人知らず
車をとめ、外に出ると、すごいトンボの大群。目の前が海なので、ここで堰き止められているのかもしれない
「蜻蛉の海には出でずここに群る」 山口誓子
とってもおいしかったです。特に焼き魚
帰りに小さな漁港に寄って廃墟などを見て回った。ここには凝縮された時間が微睡んでいる
冷たいものが食べたくなったので、港町にあるジャズ喫茶でシロクマ。とてもおいしかったです