どこか遠くに行きたい気分だったが、数日前に亡くなった父のいろんな手続きのため、朝からあちこち走り回らねばならなかった。なんだか海が見たくなったので、昼食は海の近くの食堂で魚フライにした。
父との思い出はあまりないが、小さいころ競艇に連れて行ってもらい、生まれて初めて食べた焼き鳥がとてもうまかったのをよく思い出す
数年前、病院の帰りに海に行って食事をした。父はぼんやり海を見つめ、「海っていいもんだな」とつぶやいた
今日は第一火曜日で仕事は休み。どこか遊びに行きたかったが、昨日打った2回目のワクチンが効いて、ヨッパライ某が38度以上の熱を出してダウン
ぼくも37度ちょっと出たが、何ともないのでどこか遊びに行こうと思ったが、病人を残して出かけるのも気が引けたので家にいることにした。冷蔵庫に冷ご飯があるからそれでピラフでも作って食べてね、というので、仰せの通りにした。皿に盛ると早く冷えるのでどんぶりに盛って食べた。自分で作るとなんでこんなにうまいのだろう。思わずお代わりをしてしまった
体が熱っぽいせいか、冷たいものが欲しくなる。ポカリスエットとスイカで体を冷やしながら一日を過ごす
せっかく家にいるので、先日届いたスピーカーユニットを取り付けてみることにした。今使っているユニットは明瞭で明るい、元気な音が持ち味。悪くないのだけど、もう少し、人生に疲れた感じというか、陰影を帯びた音が表現できないかな、と思い、試しに最近出たユニットを取り寄せてみたのだった
蛇の抜け殻のような妖しいデザイン。トンボの翅にヒントを得て作ったのだそうだ。井戸のような暗さ、陰のある音が表現できそうな予感。うふ
取り付けてみました。馴染ませるためしばらく音楽を流し続けたあとで聞いてみると、音の趣がこれまで使っていたユニットとはまるで違うのにびっくり。明るい音でも暗い音でもない。ユニットのインピーダンスが変わったせいで、中低域のボリュームが薄くなってしまったので、熱帯雨林にコンデンサーを注文。コンデンサーを追加した後で再試聴し、バックキャビティの吸音材の量などを調整するつもり
ぼくを一人残して夏は去っていく。
失恋にも似たこの切ない気分を本でも読んで紛らわさなくちゃ。
というわけで選んだ本は、ディーリア・オーエンズ著「ザリガニの鳴くところ」
わが家にはガラス製の小さなドレッシングシェーカーがある。これにオリーブオイルと砕いた胡椒と酢と玉ねぎをすりおろしたのと、ハーブソルトを適当に入れてシェイク。以前はスーパーで売ってる既成のドレッシングを使っていたが、それとは次元の違う味がする。伊丹十三は「女たちよ」というエッセイ集で、「既製品のドレッシングを使う人は、人間も既製品ということだ」と口をとがらせていたが、マヨネーズについても「友人のうちに遊びに行くと、奥さんが胡瓜やレタスを刻んでチューブ入りのマヨネーズをにょろにょろとかけたやつを出してくる。あれは侘しいなあ。自分の工夫が一つもない。したがって料理でも何でもない」と不平を鳴らしていた。マヨネーズも自分で作ると断然うまいのだという。そういうぼくも作ったことはないけれど。
ずいぶん昔の話だが、その伊丹十三がマヨネーズのCMを好演していてけっこう笑えた。あのころはテレビCMばかり見ていたな。
昼過ぎいらしたお客さんのカメラ。装填しているフィルムはベルビアだそうです。
仕事から帰ってご飯を食べてると、
「今日は天気が良かったからシーツを洗ったよ」
とヨッパライ某が言った。
「ふーん、よかったね」とぼくが言うと、
「シーツにカマキリが引っ付いてたから、机に載せといた」
「机に載せておいたって? カマキリは動くでしょ」
「動くかなー」
ヨッパライ某が知ってるカマキリはぼくの知ってるカマキリとは違うらしい。
部屋に行って机の上や周囲を探すが、カマキリはいない。と、網戸に変な虫が。
たいそう機嫌が悪く、つかもうとするとカマを振り上げて威嚇する。虫のくせに
今日は星がよく見えた。天の川も半分くらい見えた。写真は沈みゆくサソリ