雷鳴

昼とは違い、夜の曇は、妙なエネルギーを帯びて回転している。
屋上のベンチに腰掛けてると、遠い北の方で閃光が走った。
ずいぶん遅れて、地を這うような轟。
心が動かないのは、そんな現象に飽きてきているからだろうか。
雷鳴。ぼくの規則正しい呼吸、そして心音。

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