物語の途中で出てきた脇役が、主人公をバカにして言う。
「バカかおまえ、自分の頭で考えろ」
自分の頭で考えると世界が変わる。
例えば、ご飯を炊く。
1、電気釜に研いだ米と水を目盛りに合わせて入れ、スイッチポン。
→おいしいご飯の出来上がり。
2、鍋に米を入れる。鍋には目盛りがないので水をどれくらい入れたらいいかわからない。考える。考えた末、米の半分ぐらい水を入れ、鍋を火にかける。はじめちょろちょろなかぱっぱー。ブツブツいいながら火加減を調整。
→まずいご飯の出来上がり。
なにがメンドクサイって、考えるのがメンドクサイ。機械任せ。
テレビをつければ、コメンテーターが、あなたの代わりに考えて悩み、怒ってくれる。新聞も然り。あなたは頷くだけでOK。
なにがメンドクサイって、考えるのがメンドクサイ。他人任せ。
こんな楽な世界はない。
で、その物語とは、例によってF氏から借りた、海堂 尊 「チーム・バチスタの栄光」 。物語の中盤、彗星の如く現れ、主人公の田口医師に「バカかおまえ、自分の頭で考えろ」と暴言を吐くのが厚生労働省の変人役人、白鳥。この白鳥というキャラクターがコミカルで、かなりウケる。
「自分の頭で考えろ!」
座右の銘にしたい、イイ言葉であった。
関係ないけど私はよく旦那さんが楽しそうにしている事をみて、
「それ、つまる(つまらないの逆)の?」
と聞きます
「つまるよ」と答えるのでそれなら私もしてみようと
してみるとたいていは「つまらない」もしくは
「うまくいかない」 ものばかりです(笑)
お二人の様子が目に浮かびます。
ほのぼのとした、あどけない風景ですね。
楽しそうになにかやってる人って、魅力的でしょ?
目がキラキラしてる。
つい、まねして同じようにやってみるんだけど、なぜかつまんない。
ぼくはトムソーヤの話を思い出しました。
塀のペンキ塗りの仕事を言いつけられたトムは、一計を案じ、さも楽しそうなフリをしてペンキを塗りはじめる。友達がやってきて「俺にもさせろ」という。トムは「やだよ」と断る。そうなると、なおさらやってみたくなるのが人情。トムはころあいを見計らって、「しょうがない、おまえは友達だから特別に100円でさせてやろう」といって、ペンキ塗りを押し付け、100円を手にずらかる。
トムって自分の頭を使うのがウマイんですね。