ピアノは重かった

Piano_01ぼくの小さな夢は、ピアノが弾けるようになることだ。ピアノは娘の部屋にある。その娘がこの春、福岡に旅立った。娘の部屋は窓が三方にあり、風通しが良く、開放的で明るい。しかし、窓が多いということは、音が外に漏れるということでもある。一方、となりの部屋は窓がひとつしかなく、しかもそれは道路を挟んだ空き地に向いている。その部屋だったら、近所に気兼ねなく、朝な夕な、存分に練習ができる。というわけで、ピアノをとなりの部屋に移すことにした。今日は定休日。朝からさわやかに晴れている。朝飯前に、パッと済ませてしまおう、と、ぼくは軽い気持ちでピアノを持ち上げた。つもりだった。びくともしない。信じられない重さだ。仕方なく、先にウォーミングアップを兼ねて机を運ぶことにした。事件はその時起こった。机を持ち上げたとたん、腰に激痛が走った。いわゆる、ぎっくり腰である。その凄絶な痛みを人は「痛みのチャンピオン」と呼んでいる。かもしれない。歩くのはおろか、立つこともできない。無理にピアノを持ち上げようとした時点で腰に異変が起きたのだろう。額に脂汗をにじませ、ぼくは這うようにして、まだ温もりの冷めぬベッドに引き返した。

“ピアノは重かった” への9件の返信

  1. ギックリ腰ですか??
    話を聞いてビックリしました。
    重いものを持ったバッカリに、大変なことでした。
    仕事にさわると、ガックリ肩を落とされているかもしれません、
    鷹師の方は、きょうこさんはバッチリ切り盛りされるでしょうから、
    ここは思い切ってジックリ静養してください。
    土曜までにはシッカリ治しておいて下さいネ。

  2. 昨日に引き続き、今日もずっとベッドの中でした。
    映画を観たくてしょうがないのに、ソファに座ることができない。
    天井をじっと見て瞑想。
    まるで修行僧のような一日でした。
    ウッカリしてたせいでポッカリ穴の開いたような空しい一日を過ごすハメになりました。

  3. ピアノの呪文。もしかして、次のうちの、どれか?
    ビビディ・バビディ・ブー!
    テクマクマヤコン!
    マハリクマハリタ!
    エロイムエッサイム!
    どうも、ちがうようだな…
    totto*さんなら知ってるだろうけど。降参!

  4. おはようございます。
    スプーンさん、ギックリお見舞い申し上げます。
    クセになってしまわぬよう、ジックリシッカリ治してくださいね。
    ところで、ピアノ移動に有効な呪文は・・・、
    『floating floating ヤッホ~ ヤッホ~♪♪』
    ですよね?べにこさん??
    「意味がわからん」というレスはナシの方向で・・・(汗)

  5. 腰のお見舞い忘れてたぁ~
    いかがですか?
    totto*さん
    呪文伝授ありがとうございます。
    これで、スプーンさんピアノ動かせる事でしょう!
    あっ、やっぱりしばらくは無理せずに・・
    持ち上げないで、引きずりましょうね~

  6. むむ、お二人の間にある暗黙の了解。
    なんだろう。狐につままれたような…
    (この二人につままれたら、大きなツブロができるだろうな)
    謎は深まるばかり…
    うーむ。ますます二人が魔女に見えてきた。
    とりあえず了解。 ありがとうございます。
    さっそく、自宅に帰って叫んでみます。
       『Floating Floating ヤッホ~ ヤッホ~♪♪』
    「やぁね、お隣のご主人たら。春になるといつもこれなんだから」

  7. 我が家がピアノを動かすときは、呪文ならぬ
    「もしもし、ピアノ移動手伝ってもらえませんか」
    と、「プロの運送屋」さんに電話を入れます。
    腰の治療代より、安いかも。
    と・こ・ろ・で☆
    ギックリ腰になってしまう人は、普段から我慢をためているタイプだと、整体の先生が教えてくれました。
    スプーンさん、いったい何に耐えているんでしょうねえ~♪

  8. ぼくもそう思いました。プロに頼めばよかった、と。
    でも、後悔先に立たず。いつものことながら。
    >ギックリ腰になってしまう人は、普段から我慢をためているタイプ…
    なるほどなるほど、なるほどねー♪
    麦の花さんが話すと、なぜか、とても意味深に聞こえるから不思議(笑)
    が、しかし。
    ガマンの効用の大きさを知る人は、やはりガマンし続けることでしょう。
    そう、正にこれですよ、ぎっくり腰になる秘訣は。

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