昨夜のことだ。
とっくに寝たと思っていたヨッパライ某が突如ベッドから起き上がり、
「スイカが食べたい」と言った。
ぼくはびっくりして、「こんな夜中に?明日、みんなで食べよう」と言った。するとヨッパライ某は、分かった、と言って寝た。
そして今さっき、ヨッパライ某はラジオを聞いているぼくのところに来て言った。
「スイカが食べたい」
ぼくは驚いて言った。「こんな夜中に? 明日じゃダメなの?」
時計は11時を回っていた。
すると、「今食べたい」と言う。ぼくは気乗りがしなかった。まだスイカモードになっていない。ぼくは仕方なく冷蔵庫からスイカを取り出し、二つに切った。
「ねえ、スイカは嫌いだったよね」するとヨッパライ某は言った。
「前にも言ったでしょ、好きじゃないけど、キライでもないの」