仕事納めの夜、F少年用と自家用の豆を焼く

某珈琲店の仕事は今日でおしまい。珈琲豆は急ピッチで売れ続け、ふと気づけば残っているのはマンデリン140グラムとグレートマウンテンが200グラム少し。あわててマンデリンを自家用に確保。でもこれだけじゃ正月用には足りない。皇徳寺店は昼に完売したというし、ほかの珈琲店で豆を買うのも変な話だ。困ったことになった。と、そこに某F少年が現れた。豆は売り切れて、もうないよ、と言うと、あからさまに不機嫌な顔になった。グレートマウンテンならあるけど、と言うと、首をひねっている。ぼくもそうだが彼は深煎りの豆が好み。グレートマウンテンの煎りは浅い。と、そこに、浅煎り豆が好きなMさんが現れ、残ったグレートマウンテンを買っていかれた。ついに豆はなくなった。カウンターに気まずい沈黙が流れた。ぼくとF少年の抱えている問題は同じだった。ぼくはふいに思いついたように明るく言った。
「今から焼こうか」
彼が欲しいのは深煎りのタンザニア・アデラで、ぼくもそれを気に入っている。時計は7時を回ろうとしていた。
明日は店の大掃除。今年最後の出勤です。

“仕事納めの夜、F少年用と自家用の豆を焼く” への4件の返信

  1. 昨日はどうも。
    でも、これじゃあボクがチョーわがままな少年みたいじゃないですか(笑
    よいお年を!

  2. こー書くと、そーじゃないみたいじゃないですか(笑)
    ヤクを手にするまでは帰らない、という雰囲気でしたけど。
    今、amazonから届いた例のパイプオルガン聞いてます。
    いいですね、特に夜に聞くのは。
    よいお年を!!

  3. ヤク切れで問題を起こさないよう、注意して正月をお過ごしください。
    よいお年を!!

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