高校を卒業した頃の話だ。友人Tは卒業と同時に免許を取り、数万円の中古車を買った。それはフェローマックスという2サイクルエンジンを載せた軽自動車であった。ある日、友人Tは、その車で一生懸命スピンターンの練習をしていた。今の若い男達には理解できないと思うが、当時、高度なテクニックで車を走らせることが女にモテる条件の一つだと信じられていたのである。彼が練習しているとき、ぼくはその隣に座っていた。何回目かのトライで見事にスピンターンが決まった時、ハンドルの付け根付近から白い煙がもうもうと噴き出し、室内に充満した。ぼくらはあわてて車から脱出したのだった。
写真の車は、先日息子が10万円で買ってきた軽自動車。先日姉の車を土手に激突させ、廃車にしてしまった。ぼくに似ず、運転が下手くそなのである。しばらくは安い車に乗るのが正解であろう。
“青春からの脱出” への2件の返信
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小さい頃,父とラビットというスクターに乗った記憶があります~
ラビット、昭和ですなぁ。たまに見かけますがカッコイイですよね。
男はカッコよく生きなくちゃね。