しまった、パトカーだ!
ぼくは車を急転回させ、民家が軒を並べる狭い路地に逃げ込んだ。背後でサイレンがけたたましく鳴り響く。ぼくは最初の十字路を左に折れ、目についた高級住宅のコンクリート車庫に車を突っこみ、シャッターを下ろした。
と、そこで目が覚めた。いやな夢だ。
今日は雨のはずだった。しかし、カーテンを開けると、空はどんより曇っているものの雨は降っていない。
くそっ。
ぼくは舌打ちした。週間予報では今日は雨だった。そのつもりで、きょうはショーシャンクな一日を計画していたのだ。つまり、指宿の某貸切温泉の外湯に浸かり、全身に雨を受けながら喜びに満ちた顔で空を仰ぐ予定だったのである。
しかし、あきらめるのは早い。もしかすると指宿は雨かもしれない、と思って、とりあえず車を走らせた。が、天気はますます良くなり、雲間から青空が見えはじめた。ショーシャンクな計画は失敗に終わったのである。
天気が良くなってきたので某植物園まで足を延ばし、そこで食事をとることにした。温泉横の山を超えて池田湖を半周し、しばらく走るとそこが植物園だ。つづら折の坂を上りきると空が開け、気分も明るくなってきた。が、そこには黒白ツートンカラーの車が待ち構えていた。ちなみにスバル・レガシーターボ。
「どちらへ行かれるんですか?」
車を止め、窓を開けると、背筋のピンと伸びた立派な体格のお兄さんがニコニコしながら聞いてきた。
ぼくの顔は思い切り引きつっていたが、となりのヨッパライ某がうまく応えてくれた。まったく心臓に悪い。
植物園の花壇に、きれいなキャベツが噴水のように植えてあった。
ここのチューリップ畑はほんとにきれいだ。
いつかわが家の庭もこんな風にしようと思う。
レストランで昼食。
ホワイトクリームと焼サーモンのスパゲティーなんとか。
“ショーシャンクになれなかった” への4件の返信
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こんばんはJ^o^L
上から一番目と二番目&一番下の画像、幾度拝見しても私にとっては「不可思議な世界」です。観る時の心理状態如何なのか、種々なことを思い描いてしまいます。
話は変りますが、「あびき」現象、目の当たりにされたことありましたか?
sotto-voceさんが気になった写真は、どれも水面が写っているのですが、そのどれもが時の流れを意識させると思います。写真は止まってますが、そこにはたぶん時間が写ってるんです。
私たちにとっての媒体とは何か。それは、時間である、と私は思う。時間の流れとは私たち生命の流れであり、生命の流れとは、動的な平衡状態を出入りする分子の流れである。
福岡伸一「できそこないの男たち」P275
「あびき」現象、鹿児島では船が沈没するなどの被害が出てましたね。ぼくはまだ見たことありません。
『生物と無生物のあいだ』でも『できそこないの男たち』でも、ある意味身につまされるような話ばかりなんですけれども、実は希望の書だと私は思っているんです。それはどういうことかというと、生命現象というのは結局流れていくものなんです。だから良いことも悪いことも結局は流れていく。つまり、ある種の肯定的無常感というものを書いているわけなんです。そういう風に読んでいただけると著者としては大変うれしく思います。』 ~検索より~
天地創造の神秘、謎、あるいは科学で証明でききることかは??ですが、「地は形が無く、何も無かった→闇がおおいなる水の上にあり神の霊は水の上を動いていた→「光よ。あれ」→闇が夜・光が朝→を経て一日と用いて、「時間」(しかも24時間)を用いつつ一週間のうちに全てを創られた???
一日と一日の間を数百万年・数千万年と解釈したり想像したり読み取ろうとすることが「罪」であり「害」であると神学者は説きます。
アダムとエウ゛ァ~あばらぼね”(肋骨)の逆説は興味深い範疇です。
著書の中の時間の概念は・・・(種の起源:科学的定義;世界の週末という問題の関係とは違うのでしょうね。)
「神はご自身の形のように人を創った」~が「体」ではなく「神格=人格ごときに罪”のない状態」と説いているとは悩ましいです。(笑)理解出来ない域はひたすらに信じなさいへ至ってしまうのもいまいち・・・またまた脱線してしまいました。
難しい話はムシムシ(笑)
深淵へといざなわれないうちに休みますね。
就寝中は無意識の世界ですから。
以前、このブログで「みずからが生まれてきた暗闇を知らない思考は無価値である」という言葉を引用しました。科学者たちは、この世界の果てを追求し、光をあてようとします。この世界の外を科学することはできません。この世界の言葉は不便なものです。あたりまえのことですが、この世界の外のことは、この世界の言葉で表すことはできません。ぼくが福岡伸一さんの本を読んでいておもしろく感じるのは、時折、彼の言葉に、科学では知りえない何かが確かにある、という諦観がにじんでいるように思うからです。