息子がホームステイに出かけて4日が経った。ぼくは彼がどこに行ったのかよく知らなかったので、彼が置いていったプログラムを見てみることにした。プログラムにはサンタローザと書いてある。ぼくは妻に聞いてみた。
ぼく「ねえ、このサンタローザって町の名前?」
妻 「知らない」
ぼく「たぶん、町のような気がするけど」
妻 「地図を見てみようか」
といって、妻は書棚から地図を取り出し、索引を調べ始めた。
妻 「あった。ブラジルだって」
ぼく「アメリカじゃないの?」
妻 「あ、カリフォルニアにもある」
ぼく「それだよ、たぶん」
二人で地図を覗き込んでみたものの、字が小さくて見つからない。
ぼく「あとでネットで調べてみるよ」
プログラムは4枚綴りになっており、半分は英語で書かれていた。ぼくは英語は2だったので、さっぱり分からない。日本語のうちの一枚は「準備リスト」になっていて、必要度が高いモノには◎、あれば便利、というモノには○印がつけてある。たとえば「◎ パスポート」「◎ 現金」といった具合。項目を上から順に見ていくと、下のほうに、「○ お土産」という欄があって、「日本の食品、風呂敷、お手玉など」とある。風呂敷、お手玉は分かるが、日本の食品って、いったいなんだろう。ぼくは真っ先に味噌汁と納豆が浮かんだ。でも、味噌汁は持っていくのが大変だし、納豆は生ものだから腐ってしまう。スルメとかカキピーあたりが良いのかもしれない。そこでぼくは想像の翼を広げ、日本の土産についていろいろ思い浮かべながら、ひとしきり楽しんだ。ところで肝心の息子はというと、イオンで買ったカキ氷機と舌が真っ赤に染まりそうな毒々しいシロップを土産に携え、旅立ったのだった。

