突然サマータイム

今朝、ぼくはいつもより少し早く家を出た。なんかおかしい。天気は悪くないのに、空が暗い。ぼくはカーラジオをつけた。ぼくの好きな番組が始まる時刻だ。ところが、いつまでたってもその番組が始まらない。店に着き、いつものようにコーヒー豆を焼き始めた。何種類かの豆を焼き終え、インドネシアのカロシという豆を焼いているうちに、店を開ける時間になった。開店は10時。壁の時計はその10分前を指している。だが、よく見ると、10時10分前ではなく、9時10分前を指している。なんで? ぼくはキツネにつままれたような気分になった。ケータイで時間を確認すると、8時50分。ん?どういうこと? ぼくは何事が起きたのか分からず、しばし呆然となった。はっと我に返り、焙煎機を見ると、コーヒーの焼き上がり温度をオーバーしている。あわててコーヒーを釜から出したものの、少し焼きすぎてしまった。ぼくは時間を勘違いしていたのだ。