虫を追いかけているうちに学者になってしまった、みたいな男が書いた本を読んだ。題もイカシテル。
「チョウはなぜ飛ぶか」
ぼくは一粒で2度おいしいアーモンドグリコをしゃぶりながら読んだ。この人の言うことは、ほんとにおもしろい。好きなことをやってる人の言葉はセクシーで魅力的だ。読み終わって、ふと、今朝いらした、上品で落ち着いた年上の女性との会話を思い出した。
「オトコの人って、かわいそうよね」
彼女は、つぶやくように言った。
「一生懸命勉強して、いい学校に行って、いい会社に入って、退職して、つまんない人になっちゃう」
彼女は窓の外を見ながらしゃべっている。
さっきまで明るかった空が、いつのまにか暗くなっていた。雨になりそうだ。
「そう思いません?」
彼女は振りかえった。
「そういう人もいるでしょうね」
ぼくは言った。
「ええ、多いですよ。私のまわりにはいっぱいいます」
彼女はいつもの明るい顔に戻っていた。
「苦労して、高性能な歯車になる人はいますよね。でもそういう人は、その仕組みから出たら、なんにもできない」
「そう。そういうオトコって、ほんとにつまらないの」
“つまんない人” への11件の返信
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こんにちは。
何となく「何処かのスナックのママさん」のような話をされる方ですねぇ~。
一昔前のCMに「会社の歯車」というキャッチコピーがあったのを思い出しました。
いい会社に入いるために一生懸命になり、いい会社に入り仕事の業績をあげても、人生を楽しむ事を忘れた人は、この方が言われるように会社の歯車にはなれても、人生の歯車はうまく噛み合わなくなるのかもしれませんね。
「好きな事をせんで、何が青春じゃ!」・・なんてね。
それでは・・・。
はじめまして。おはようございます。
いい学校、いい会社に進む人生からほど遠い人って、そういう人はつまらないとかかわいそうと思うことで自分の人生をなぐさめる・・・私の周りにはそんな人いっぱいいます。本当に自分の生き方に自信がある人は、別の生き方してる人をとやかく言わないもの。
いい会社で歯車に見える方の中にも、多趣味で魅力的な人もいるし、自由に好きなことして自画自賛して生きてるつもりの人でも端から見ればかたよっててそれこそおもしろくない人もいるし。
人の人生をかわいそうなんて言う人間にはなりたくないです。
デイジーさんに一票・・
☆9時から男さん、「好きな事をせんで、何が青春じゃ!」で思い出したんですが、「スティーブ・ジョブスの10の教え」に、こういうのがあるんです。「すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれをみつけていないのなら、探すのをやめてはいけない。安住してはいけない。心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ。」これを引用して、梅田望夫って人が「ウェブ時代をゆく」という著書で、「好きを貫く」ということを言ってます。ぼくは単純ですから、スティーブ・ジョブスの教えに従って「すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれをみつけていないのなら、探すのをやめてはいけない」、これを実行しています。でも、どうもピンと来ない点があって、なかなかうまくいきません。息子にもこのことを話し、好きなことを探せ、と言ったんですが、これまたなかなか見つからないらしくて、「好きを貫く」のも、それ以前の段階で大変だな、って思いました。
☆デイジーさん、はじめまして、こんにちは。あらかじめお断りしておきたいのですが、昨日ぼくがお会いした女性は十分に分別のある大人の方であって、デイジーさんがおっしゃるようなことも、重々分かってらっしゃる方だってことです。ご安心ください。長いお付き合いをさせていただいてるのですが、たまに、ためいきというか、つぶやきをこぼされます。たぶん、だれにも言わないようなことを、ぼくには話してくださるんだと思います。ミスティーな方なので、なぜそのようなことをお話になったのか、その背景はまるで分からないのですが、きっと、彼女を憂うつにさせる何かがあったんでしょうね。今思えば、彼女の話しをぼくのように正論で受け止めてしまっては、身もフタもなくなるような、他愛ない話だったんだと思います。ところで、いい会社で歯車に見える人って、最高なんじゃないでしょうか。でも、会社から離れたら、歯車から人間に戻らないといけないでしょうね。歯車になってしまってはいけない。歯車は人間じゃないですから。人間は悲しいときに涙を流し、怒り、笑う。ぼく自身、笑うのがずいぶんヘタクソになりました。出てくるのは歯車の音のする変な笑いばかり。反省してます。先日読んだ心理学の本に、仕事から帰っても、ふつうの人の戻れない人の話が書いてありました。ペルソナとかいう項目じゃなかったかな。
☆こまちさん、はじめまして。人生を愛するって、けっこう難しいことのようですね。自分のことなのに。
こんにちは。
僕は、この投稿と、コメントを読んで、亡き父の事を想わずにはいられませんでした。
父は、毎日、きっちり、遅刻も一度もせず、欠勤も風邪で、3日くらいしか休んだ事が無く、毎日、泣いたり・笑ったり・怒ったりしながら、会社の、それこそ、歯車として、40年以上、勤め上げました。あと、1週間で、定年退職というところで、亡くなりましたが。
父は、自分の仕事に誇りを持っていました。中卒で、丁稚奉公で、住み込みで働き始めて、中小企業の、こんにゃく屋さんだったのですが、父は、この会社の社長さんに、恩義を感じて、その一心で、人生の半分以上を、会社の歯車として、奉公しました。
これから、人生の余暇を楽しむ、という前に、亡くなってしまいましたが、多分、生きていたら、農作業をしていただろうと思います。
僕は、この父親の生き方を、人間として、これ以上無い、最高の生き方だと、尊敬しています。
すばらしいお父さんですね。いわゆる、プリンシプルを持ってらっしゃった方なのだと思います。人生を自分のものにするためには、プリンシプルが必要だと思います。かずさんは、いろんな本を読んでらっしゃるようですが、もし、白洲次郎のことを書いた本をまだ読んでらっしゃらなかったら、一度読んでみるといいかもしれません。ぼくはずいぶん、影響を受けました。
Wikipedia で早速、白洲次郎さんの事を調べてみました。
「名言集」というコーナーがあって、以下のような事が書かれていました。
>「プリンシプルとは何と訳したらよいか知らない。原則とでもいうのか。…西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。日本も明治維新前までの武士階級等は、総ての言動は本能的にプリンシプルによらなければならないという教育を徹底的にたたき込まれたものらしい」
英和辞典によると、「principle」とは、1.原理・原則 2.主義・信念 3.正道・道義・高潔・節操、、、と書かれていました。
新たな、本の紹介、ありがとうございました(謝)。
再びこんにちは。
9時から男も単細胞なので何ともですが、好きな事とは・・・。
「好きは楽なり」・・・好きな事は楽しく、楽に感じられる。楽しいと長続きする。
と考えますねぇ~。
という事は、仕事が楽しい人が仕事を退職するとつまらない人になるのは楽しみがなくなるからかもしれませんね。
やっぱり、仕事以外にも楽しみを見つけた方がいいのかも(笑)。
それでは・・・。
☆かずさん、どういたしまして。
☆9時から男さん、もちろん、仕事以外にも楽しみを持っていたほうがいいですよ。でも、金がかかり過ぎない楽しみにしないと、嫁さんに怒られるかも。
こんばんは
>「チョウはなぜ飛ぶか」
もしかして、幼い頃に犬の糞をじっと見続けていてお母様に「あんたはバカだね~」と言われて 知能を再検査させられた、犬の糞に飛んでくる虫に心を奪われた「虫相の発見」の著者でしょうか?違うかな?
茂木健一郎氏著作とかも含めて何だか洗脳されている傾向のOTOJ^o^L
そうなんですか?
ぼくはよく知りませんけど、この学者なら、十分、ありえそうです。ぼくは小学校のときカメラを買ってもらって、イヌの糞にとまっているハエの写真をたくさん撮りました。探せばフィルムが残っているかも。見つかったら、ブログに載せようかな。それ程、糞と虫には興味があったのに、残念ながら学者にはなれませんでした。クソ!
あ、失礼。