クオリアの秘密

たまには、ってことで仕事の合間に新約聖書(ルカ書)を読んでいた。いうまでもなく新約聖書はイエス・キリストの生涯、言動が記された書物。まだ読んだことのない方も多いだろう。でも、もしあなたが洋画や洋楽が好きなら、読んでおいたほうがいいと思う。なかなかおもしろいし、感動もする。かも。
さて、コーヒーを飲みながらルカ書を読み進んでいて、あれ?と思った。それは、イエスがパラダイスについて説く場面なのだが、そのパラダイスの有様が、脳科学者の茂木健一郎さんがよく口にする「クオリア」とよく似ている、と、思ったからだ。そう思った瞬間、イエスの荒唐無稽とも思える一部の言動が、何の違和感もなく、すんなり頭に入るようになった。ウルトラマンはM78星雲からやってきたが、イエス・キリストはクオリアの国からやってきたのである。クオリアは物質ではないし、それらが惹き起す現象でもない。ならば何か。それは、われわれが地の物だから分からない。のである。イエスとわれわれは、思考の向きがまったく逆なのだ。イエスはクオリアに属する立場からこの物理世界を眺めている。われわれはその逆だ。それがわかれば、彼の言動が科学的な態度そのものであることがわかる。イエスはわれわれの眼には奇跡に映ることを、あたりまえにやってのける。当然だ。われわれは地の者なのだ。この物理世界が、クオリアを反映する装置として便宜的に作られたとするなら、魂の不滅もパラダイスも理の当然となる。クオリアを究明すれば、パラダイスを証しすることになったりして(笑) そういえば茂木さんは、マタイ受難曲が好きだと言っていたっけ。

“クオリアの秘密” への7件の返信

  1. 夕べ、夜中に目が覚めて、このエントリー見たのが運のつき・・・延々とクオリアのリンクを辿ってしまい、止めるにやめられず、またもや茂木世界にはまってしまいました。茂木氏のHP,蟻地獄みたい(これが、クオリア?)でした(笑
    スプーンさん、かんべんしてください・・・[E:cat]

  2. ぼくも昨夜は奇妙な物音で目が覚め、朝まで眠れませんでした。なにかが部屋に居るような気配がずっとあって。幽霊かな。お化けクオリアかも[E:sweat01]

  3. 脳の世界って、奥が深いですよね。僕たちは、普段、脳の5%しか使っていない(顕在意識)だそうです。そして、いわゆる潜在意識があり、ほとんどは、超意識というらしいです。

  4. こんにちは。
    今、子供にグリム童話の絵本を2冊読んだ後、スプーンさんのブログを印刷したのを読んでいたら子供が「何読んでいるの。読んで」と言ったので2,3話読んであげました。そしたら、いつの間にか寝ていました。スプーンさんのブログには「やすらぎ」があるのでしょうかねぇ~[E:happy01]。。。まさに「クオリア」((笑))。
    それでは・・・。

  5. 私はよく夢を見ます。たまに宇宙空間に浮かんでいる夢を見ます。周りが星だらけ、銀河も有ります。無重力で東西南北、上、下も分かりません。そんな所では呼吸が出来ないはずなのに全く苦しくない。これもクオリアのなせる技でしょうか?

  6. 届きました~~↑(^^_)ルン♪
    フレンチ、ありがとうございました!
    昨日は、自宅から5~6分の場所にある九州国立博物館を見学してきました。一番驚いたのは、「シアター4000」です。世界で九博だけのダイナミック映像! ハイビジョンの16倍の情報量を持つ超高繊細画像システムです。350インチの大画面、サラウンドの音響。
    輸出された日本の漆器をテーマに約15分間臨場感溢れる画面を堪能しました。我が家にも欲しいな~アレ(^^;)

  7. ☆かずさん、ほかの器官と違い、脳はその機能上、心の問題を扱うので、その世界は途方もなく広く深くなりますよね。その世界は不思議に満ちていて、探検のしがいがあります。ところで、ぼくが面白いと思うのは、ぼくたちが不思議と思う、その気持ちです。どうして不思議と思うのだろう、とぼくは思うのです。ぼくは不思議なことが好きですが、それが不思議に思えるのです。…って、なんのこっちゃ(笑)
    ☆9時から男さん、それはきっと、眠りに導くクオリアを生じさせる何かが、ぼくのブログにあったのだと思います。ぼくは漢字の多い黒々とした文章に出会うとそうなりますけど[E:sweat01]
    ☆tom jerryさん、ぼくもよく夢を見ます。夢って、まさに体験ですよね。現実といっしょで、予測できないことが起きて、びっくりする。夢が自分で創作した物語なら予め先が読めるわけですし、びっくりするはずがありません。ぼくは海で泳ぐ夢をよく見るのですが、泳いでいるとどこからかサメがやってきてぼくを食べようとするんです。ウワー!っと叫んで飛び起きます(笑) tom jerryさんの宇宙空間に浮かんでいる夢、それも体験だと思います。宇宙空間に浮かぶのって、どんな感じなんでしょう。と同時に、空気がないのに、苦しくないというのも不思議な感じでしょうね。ぼくはブレードランナーというSF映画が大好きで、今でも時々繰り返して見てますが、その原作は「電気羊は夢を見るか」というものでした。これはおそらく、見かけは生きた人間であっても、現象的意識、クオリアを持たぬものは生きた人間とは呼べず、現象的意識、クオリアがなければ夢も見れない、ということを言ってるんだと思います。夢は体験ですから、クオリアなしではありえませんし、別な言い方をすれば、生命のないものは「体験」できない、ということになるんじゃないかと思います。←ほんとか?[E:sweat02]
    P.S.
    コメントを書き終えて、今シャワーを浴びてきたんですが、シャワーを浴びながら、その熱さのクオリアを意識したとき、そのリアリティが夢のものとはまったく違うことに気がつきました。その理由を考えてみたのですが、例えばシャワーを浴びる夢の場合、熱いシャワーを浴びると、脳内のデータベースから、熱さのクオリアの記憶を参照し、熱いという体験を偽装するのではないか、と思いました。ストーリーが先なのです。これは、現実の体験とは順序が逆です。ストーリー優先なので、色のない夢を見たり、痛みのない夢を見たりするのだと思います。となると、夢は必要最小限のクオリアで組み立てられた、疑似体験、ってことになるかもしれません。もちろん、先にクオリアが立ち上がる夢もあるかもしれませんが、それは特殊な夢だと思います。(外因性、例えば病気、ケガをしているときの夢とか、予知夢?とか)以上、思いつきで書いてますので、tom jerryさん、興味がありましたら、文献などで調べてみて、ぼくに教えてください(笑) 眠いので、もう寝ます。おやすみなさい。
    ☆chikako~♪さん、いつもありがとうございます。先日、chikako~♪さんの桜の話を聞いて、chikako~♪さんは、どんな所にすんでるのかな、と思い、地図で調べてみました(笑) すごくいいところなので、びっくりしました。ほんとに九州国立博物館のすぐそばなんですね。いいな~!
    その、シアター4000、ぜひ見てみたいです。ハイビジョンの16倍、ってどんな感じなのか、見当が付きません。でも、見たら欲しくなりそう。ブツヨクが恐い(笑)

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