シンクロニシティな午後

3時を少し過ぎたころ、油絵を描いてる某画伯がやってきてカバンから小さな箱を取り出し、カウンターに置いた。
それ、くれるの? と、ぼくは言った。
うん、と、画伯は言った。
数日前、ぼくは某神社に梅を見に行った帰り、食堂裏の売店でボンタンアメを買おうとした。しかし兵六餅は山積みだったが、ボンタンアメは売り切れていて買えなかった。という話をしたら、
おお、シンクロニシティやね!と画伯は言った。