今日は祝日らしい。ネットで調べたら「昭和の日」だそうだ。ふーん。どうでもいいけど月曜が定休日のぼくにはあまり価値がない。でも、今日なら家族そろって誕生会ができるってことで、子供たちが今日を「ぼくの誕生会」という祝日にしてくれた
誕生会といえばケーキ。ケーキといえばローソク。みんなが見守る中、揺らめくローソクの炎を一息に吹き消す瞬間が誕生会のクライマックス。ぼくも数年前までは年の数だけローソクを立てて吹き消し、得意になっていた。だけど…あれは忘れもしない4年前、ついにその日がやってきた。数本のローソクを残したまま息が切れ、全部吹き消せなかった。そう、なにかが終わったのだ。以来、ローソクを年の数立てるのはやめてしまった。その日ぼくは心に想定外の深手を負ったのだ
今日は8本ローソクを立てた。何本でもよかった。いうまでもなく簡単に吹き消すことができた。ぼくは大きな拍手に包まれた