ドライブ マイカー

起床9時30分。正月のいいところは寝坊しても自己嫌悪に陥りにくい、正月ならではの寛容なムードにある。年に一度しかないお正月なので、お正月らしいものを食べに出かけようということになった

いつもの漁港近くのスシ屋に予約電話をして、くもり空の下をドライブ。山を越え、約一時間ほどで到着する。サンテグジュペリが愛とは同じ方向を見ることだ、てなことを人間の土地で言っているが、二人でドライブする光景はまさにその言葉をほうふつさせる。

車を走らせていて、例えば今日の場合「あの山の上の建物、あんなのあったっけ」とぼくがつぶやくと、となりから「あたしも今そう思ってた」との声。丘にのぼって輝く海を眺める。言葉はなくてもその場所も二人もシンクロして一つになっている。ぼくはそういう時間を意識して作っていると思う