うしろには夢はない

バイク少年がやってきた雨の午後、
写真を撮って、その場で見せると、

これ、遺影にいいね
というので、
じゃあ辞世の句を写真に添えておきましょう、何かいいのがありますか?
というと、ちょっと首をひねり、

ふりむくな
ふりむくな
うしろには夢はない

と言った。
後でネットで調べてみると
寺山修司の「さらばハイセイコー」という詩の一節であることがわかった