布団から顔を出し、時計を見ると9時半だった。ヨッパライ某は買い物に出かけ、ぼくは眠い目をこすりながら納戸から電動ノコギリを取り出した。一年以上放置された庭は枯れ木や雑草で廃墟のようになっている。庭に転がっている大きな枯れ枝を手あたり次第拾い上げ、電動ノコで切り刻んでいく。そこにヨッパライ某から電話があった。「何かにぶつけて車のサイドミラーが壊れた」と
ミラーは割れ、カバーも外れて中の機械がむき出し。やれやれ。ディーラーに修理の予約をしたあと、どこかその近辺で昼食にしよう、ってことになった。ディーラーに行く途中にウニ丼の安い店があったのを思い出したので、そこで昼食。ヨッパライ某が「いったい何にぶつけたんだろう」と、ずっと暗い顔をしているので、帰ってドライブレコーダーの映像を見てみよう、ってことになった。ぼくはカラスでもぶつかったんだろう、って言っていたのだが、パソコンでメモリーカードをプレイバックしてみたところ、電柱にぶつけていたことが判明した。