アジアなのです

今朝届いた横浜のJ君からメールに、
日々の時間の切り売りの中から僅かな時間を見つけて小説も読んでいるのですが(普段は技術書ばかりです)最近読んだものでは友人が勧めてくれていた「紙の動物園」が素晴らしかったです。有名作品なのでご存知かもしれませんが、とりあえずおすすめしときます(笑)
とあった。
ケン・リュウの「紙の動物園」は数年前、テッド・チャンの「あなたの人生の物語」をamazonで買おうとしていた際、こちらもお勧め、ってことで気になっていた短編集。しかしその後、すっかり忘れていた。そこにJ君からのこのメール。これは読まなきゃならんだろう、ってことで、さっそく電子版で購入。早川書房のHPによれば「ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作ほか、(中略) テッド・チャンに続く現代アメリカSFの新鋭がおくる短篇集」とのこと。で、感想を少しばかり。表題作「紙の動物園」の母親の生まれ年がぼくと一緒、ってところがまず気に入った。ファンになる要素って、案外そんなものです、かも。次に、ぼくはアジア人でありながらそれを意識することはほとんどなかったのだけど、これを読んで、西洋に対するアジアという、アジア人としてのアイデンティティを強く感じるという奇妙な体験をした。作者が中国出身のディアスポラなので同じアジア人として共鳴したのかも