インディアンサマー

昼過ぎ、常連のお客さんがやってきた。
やあ、久しぶりだね。
うん、ずっと入院してたんです。と彼女は笑った。
ぼくはその笑顔にちょっとびっくりした。透き通ったガラスのようだった。長く入院していたせいだろうか。それまで店に流れていた音楽が急によそよそしくなった。ぼくはコーヒーをいれながら、何か聞きたい曲がある?と聞いた。なんでもいいです、と彼女は言った。窓から明るい日差しが射していた。ぼくはサイモンとガーファンクルのスカボローフェアをかけた。この曲にはお守りの言葉が書かれている

Parsley
sage
rosemary and thyme

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