常連のお客さんからコーヒーミルを預かった。スイッチを入れると、すぐにヒューズが飛んで使えないとのこと。ぼくも試してみたが、スイッチを入れると一瞬モーターが回り、すぐにヒューズが飛ぶ。というわけで空いた時間に分解してみた。
プラネタリーギアを連装して回転数を落とし、トルクを上げている。本で見たことはあったけど実物を見るのは初めて。分解のおもしろさはこういうところにもある。
おそらくモーターのブラシまわりに問題が発生しているのだろう、と見当をつけてモーターを分解。
カーボンブラシの屑で汚れているが、これといった問題は見当たらない。ローターの整流子も異常はなさそう。付着したカーボンのせいで電流がリークしたのだろうか。
ブラシ周辺と整流子に付着したカーボンを除去して組み立て直し、新しいヒューズを入れてスイッチオン! モーターは一瞬動き、停止した。またもやヒューズが切れてしまった。
となると怪しいのはローター? たまたま、故障して廃棄するつもりでいた同じ型のミルがあったので、そのモーターをばらし、ローターを取り出した。
取り替えたローターにブラシをセット、組み立て直す。
スイッチを入れると何事もなかったように軽快に回り始めた。念のため、負荷をかけるためにコーヒー豆を入れてみたが、問題なく挽くことができた。