近くの公園にバラを見に出かけた
バラの匂いの風に吹かれながら歩いていたら、遠いむかしの記憶が昨日のことのようによみがえってきた
バラを揺らす風が気ままに記憶のページをめくる。その日、ぼくは目くるめく日差しの中を一人歩いていた。なにかを忘れようとしていた
見晴らしのいい店に車を走らせた。緑の山道をくねくね走っていると、やがて左手に見えてくる
ソラマメのキッシュとアスパラガスのキッシュ。すばらしくおいしかった
山を下りて海沿いの道をしばらく走り、交差点のコンビニでコーヒーを買って、海岸に車を止めた
潮が引いて陸と島がつながっていた。島に渡って行く人たちがいた。ぼくは買ったばかりの靴が砂まみれになるので行かなかった
水上機の残骸。錆びない材質らしく、時間の海に溶けることができない