今夜は店の忘年会であった。ということで、従業員を連れて川沿いの高級レストランに出かけた。まずは生ビールで乾杯、と行きたかったが、車を運転してきたぼくは、従業員がいかにもうまそうにジョッキを傾けるのを、ただ眺めていた。やがてなんとかサラダとなんとかスープ、そして従業員が、コレうまそう!と言って注文したガーリックなんとかが運ばれてきた。それらをほおばり、口をもぐもぐさせながら従業員は言った。隣のカップル、ウブな感じでほほえましいわね。ぼくは横目でちら、と見たが、ほほえましいとは少しも思わなかった。ただ、この若造、ちゃんと相手を楽しませているんだろうな、と、苛立ちを覚えただけだった。次に運ばれてきたのは、なんたらパスタであった。ぼくは首をひねった。さっきから気になっていたのだが、写真と現物が違うような気がする。小さいし。まあ、でもそんなものなんだろう。気にしてはいけない、楽しまなくては。きっとぼくだけが酒を飲んでないせいで、物事が性悪説的に見えるのだ。しかし気になる。ためしにウエイトレスにメニューを持ってこさせ、ロブスターなんとかを注文してみた。しばらくしてテーブルに載せられたロブスターなんとかを見てぼくは確信した。やはりオレは間違っていない。
“しらふ男のつぶやき” への3件の返信
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あははは?!
私はお酒飲まないのにいつも「ほんとにシラフなの?」と言われるクチです。
ロブスターで実験ですか。
☆Komayuさん、それ、解るような気がします。つまり、多くの人がお酒がないと本音で話せないのに、Komayuさんはいつも本音モード。一般の人にはできそうでできない、高度なワザだと思います(笑)
☆べにこさん、ロブスターなんとかは特に写真が大きかったし、うまそうだったのでこれにしました。写真とはずいぶん違いましたよ。