投稿日: 2012年11月27日 火曜日 投稿者: spoon限りなく透明に近い赤 人に貸したら返ってこなかったので、また買いました。 何度も読みたくなる不思議な作品。 行間に、いつもと違う開高健がいて、とても切なくなるのです
人に本を貸すときには返ってこないつもりで貸せ、というのが死んだ父の口癖でした。 ちょうど今蔵書点検というのをしています。毎年1回、蔵書の状況を確認するのです。書庫という本の倉庫に所属しているものは不明はほとんど出てきませんが、開架分は50~60冊の不明が出てきます。今年は、山田悠介がごっそり不明になっているので「やられたかな……」と思っています。 この商売を長年やってきましたが、どこの職場でも、紛失率ナンバーワンは、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」です。そんなお母さんたちに育てられた子供はどんなふうに育つんだろう。次点が短歌俳句の評論雑誌です。短歌俳句に親しむ人たちというのは、普通知識層のゆったりと人生を楽しんでいらっしゃる方々だと思うのですが……。 それにしても、スプーンさんは本を仕事にしている私より、本当にたくさん本を読んでいらっしゃる。同じ時間を過ごしてきたはずなんだけどなあと思うと切なくなってしまいます。
ああ、ぼくもよく言われました、人に貸すときは上げるつもりで貸せ、って。つまりそれは、大切なものは貸すな、ってことでもあるんでしょうね、相手のためにも。お仕事、たいへんそうですね。ぼくは、チャーリーさんのコメントを読みながら思わずにんまりしたのでしたが、妻は予想外な人たちの活躍ぶり?(笑)を知って、ぶりぶり怒ってました。ぼくと違って正義感が強いのです。してはならないこと、しなくちゃならないこと、を知識として知っているだけの人と、知って行動する人とは人種が違うんでしょう。 珠玉、彼の作品にはもっと作品としての完成度の高い優れたものがありますが、ぼくにはまさに珠玉のような作品でした。ぼくにとって珠玉は、作品のすばらしさよりも、その行間に漂う、等身大の開高健の「渇き」に惹かれます。結局、人とはなんだろう。人間が大好きだった男の、そんな枯れたつぶやきが聞こえてくるようです。ちなみに彼は今のぼくたちと同じ年齢でこれを書いたのですね。 ところでチャーリーさんは勘違いなさっているようですよ、ぼくはあまり本を読まない男です(笑)
人に本を貸すときには返ってこないつもりで貸せ、というのが死んだ父の口癖でした。
ちょうど今蔵書点検というのをしています。毎年1回、蔵書の状況を確認するのです。書庫という本の倉庫に所属しているものは不明はほとんど出てきませんが、開架分は50~60冊の不明が出てきます。今年は、山田悠介がごっそり不明になっているので「やられたかな……」と思っています。
この商売を長年やってきましたが、どこの職場でも、紛失率ナンバーワンは、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」です。そんなお母さんたちに育てられた子供はどんなふうに育つんだろう。次点が短歌俳句の評論雑誌です。短歌俳句に親しむ人たちというのは、普通知識層のゆったりと人生を楽しんでいらっしゃる方々だと思うのですが……。
それにしても、スプーンさんは本を仕事にしている私より、本当にたくさん本を読んでいらっしゃる。同じ時間を過ごしてきたはずなんだけどなあと思うと切なくなってしまいます。
ふふふ……。
珠玉を今、アマゾンでポチりました。
ああ、ぼくもよく言われました、人に貸すときは上げるつもりで貸せ、って。つまりそれは、大切なものは貸すな、ってことでもあるんでしょうね、相手のためにも。お仕事、たいへんそうですね。ぼくは、チャーリーさんのコメントを読みながら思わずにんまりしたのでしたが、妻は予想外な人たちの活躍ぶり?(笑)を知って、ぶりぶり怒ってました。ぼくと違って正義感が強いのです。してはならないこと、しなくちゃならないこと、を知識として知っているだけの人と、知って行動する人とは人種が違うんでしょう。
珠玉、彼の作品にはもっと作品としての完成度の高い優れたものがありますが、ぼくにはまさに珠玉のような作品でした。ぼくにとって珠玉は、作品のすばらしさよりも、その行間に漂う、等身大の開高健の「渇き」に惹かれます。結局、人とはなんだろう。人間が大好きだった男の、そんな枯れたつぶやきが聞こえてくるようです。ちなみに彼は今のぼくたちと同じ年齢でこれを書いたのですね。
ところでチャーリーさんは勘違いなさっているようですよ、ぼくはあまり本を読まない男です(笑)