正月モード3日目

120102_10
昨日あんなに気前よく晴れていたのに、今日は一転して冷たい風の吹く冬空。もしここが東京だったら、襟巻きをし、コートを羽織って街に出かけただろう。正月も今日で三日目。今日はのんびり家で過ごそうと決めていた。ソファーに座り、久しぶりに音楽を聞いた。最初にかけたのは年末に買ったバッハのオルガン名曲集。BWV639は繰り返し聞いた。もう少しスローなテンポだったらもっといいのに、と思いながら。日ごろほとんど読まない新聞もぱらぱらめくってみた。報道記事は見ず、読み切り小説があったのでそれを読んだ。その小説の選評にこうあった。「日々の強固な連続性の中にあって、軌道の修正を可能にするものは、大きな動機ではなく小さな違和感にこそある」
新聞を閉じ、部屋に戻って書棚をあさり、吉行淳之介の「夕暮れまで」を半分くらい読んだ。人はみな違う。男と女ならなおさらかもしれない。みな勘違いしながら生きている。どうでもいいけど今日は寒かった。