ぼくの年賀状はいつも「ひどい」と評判だ。親戚から小言をいただいたこともあるし、こんなにひどい年賀状が届いた、と、ブログのネタにされたこともある。会社の上司と同じく、いただく年賀状は選べない。勝手に届くからだまって受け取るしかない。年明け早々痛ましい話だ。ぼくは小学生の頃から年賀状を書き続けているが、年賀状のひどさはその頃から変わらない。今でも、あれはちょっとやりすぎだったな、と思う年賀状がある。思い出すたびに心が痛い。ような気がする。それは、下のほうに小さな字で「あぶりだし」と書いた年賀状だ。何もしてないから、いくらあぶっても何も出てこない。きっと何人かはあぶりすぎて燃やしてしまっただろう。ところで、今回の年賀状は家人にも好評だ。つまり、まともだ、ということだ。ぼくは変わったのかもしれない。