村上春樹の1Q84を読むにあたって、発売当日のニュース記事 ・・・担当者は「村上さんの作品については、読者から『予備知識なく読みたい』という意見が多いため、内容紹介をしなかった。真っさらな状態で読んでもらいたい」としている。・・・ に従い、予備知識ゼロのままで読もうと考えた。そこでネットなどに出始めた1Q84のあらすじや書評はすべてパスしながら読書中。読むのがひどく遅いので、まだ2冊目に入ったばかり。というわけで、とりあえずここで感想。
ん~~、なんだかこれって、ユングな世界っぽい。ボク、こういうの大好き!ウフ。
ぼくはこの本を手にする前日、無性にピンクフロイドのThe Dark Side Of The Moonを聞きたくなったのだけど、これって、もしやシンクロニシティの一種?
ところで、ぼくはこの作品を某F少年から借りて読んでいるのだが、息子は自分の金で買って読みはじめた。息子は村上春樹のファンらしいのだ。ファンは人から借りたりせず、買うのである。かも。今、ふと思い出したのだけど、以前、息子と村上作品の話をしていたとき、話の流れ上「父親殺し」という言葉をぼくは使った。ユングやフロイトが論じているあれだ。ぼくは何気なく使ったのだけど、その時息子はビクッとし、引き攣った笑いを浮かべた。常識的で言葉に敏感な父親だったら、息子を前に「父親殺し」なんて物騒な言葉を持ち出したりはしないだろう。折りしも今日は父の日。息子は1Q84という物語からどのような示唆を受けるだろう。父として(父としての自覚はかなり低い方だが)興味深い。