投稿日: 2008年12月3日 水曜日 投稿者: spoon冬の旅 人は思いがけず旅に出る。 昨日の朝のことだ。なんの気紛れか、突然目の前に北の魔女が現われ、微笑むと同時に一撃を食らわし、立ち去った。 あえなく冷たいコンクリートの床に沈んだぼくは、うずくまったままテンカウントを聞いた。 それが合図だった。 ぼくが旅に出たのは、その三日後である。