衛星放送で華氏911があったので見た。主役はブッシュ大統領(笑)。この映画を見ていてつくづく感じたのは、ぼくの頭の中にある「国」とはいったいなんだろう、ってこと。例えば「ぼくはアメリカが嫌いだ」と言う場合。もちろん、ぼくが嫌いなのはアメリカ人全般じゃない。うちのお客さんにもアメリカ人はいるし、彼らは素敵な人たちだ。この場合、ぼくが嫌いなのは、ある時点でのアメリカ国籍の特定の個人である。当然それは北朝鮮や中国、他の国にもいえる。ムーア監督が映画の中で「無知は罪」みたいなことを言っていた。真実を知るのは非常に難しい。でもその努力を怠ると、罪のないものを傷つけ、いずれ自分も危険にさらされることになる。