わがままな花

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天気が良かったので、弁当を持って錦江湾公園に出かけた。
ここのコスモスは、ちょうど今頃満開になる。
たぶん、バラ園のバラの開花に合わせて植栽しているのだと思う。
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バラを眺めながら歩くご婦人たち。
それは男のぼくの目に不自然な印象を与える。
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なぜならバラは女だからだ。
バラ。それは星の王子さまに出てくる、あのわがままな花。
ぼくはバラのまわりをぐるぐる回り、カメラのレンズを向ける。
でも、バラは振り向こうともしない。
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西日

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秋が深まってくると、ビルの隙間から夕日が射し込んでくる。
ぼくの人生もそんな感じ。

やさしい朝、その2

珍しくいい気分で目覚めたのに、今日は朝から妙な具合だった。通勤時、ぼくは某国営ラジオを聞いている。その番組で映画を紹介するコーナーになったとき、電話に出た女性の映画評論家が、ある映画を紹介する中で「ブエナ・ビタス・ソシアル・クラブ」と言ったのだ。一度ならず3回も。変だなぁ、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブじゃなかったっけ。ぼくは首をひねった。しかし、何しろ彼女は映画評論家なのだ。それに、スタジオにいる二人のパーソナリティも何も言わない。ぼくは自分が間違っているのだろうと思った。そういえば、何年か前も似たようなことがあった。そのときもやはり女性映画評論家だったが…。もしかすると同じ人ではないだろうか。どうでもいいことだけど。

やさしい朝

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ぐっすり眠ると、ぼくは人にやさしくなれる。これは本当だ。昨夜ベッドに入ったのは12時だった。いつもより2時間早い。今朝、通勤途中の曲がりくねった狭い坂を下っていると、前から恐ろしくヘタクソな車がヨタヨタと上ってきた。見ると、髪の長い女の子が必死にハンドルにしがみついている。ぼくは左の土手に車体がこするほど寄せて停止し、彼女の車が余裕で通れるようにしてあげた。自分でも驚くほどやさしい態度だった。しかし、すれ違うときに彼女を見たら、彼女は男だった。とたん、わけのわからない怒りがふつふつと湧き上がってきた。でも、眠り足りていたせいか、その怒りは坂を下りたあたりで霧のように消えていた。しかし、その先で広い道路に出ようとしたときに、突然、目のうつろなじじいが斜めに突っ込んできて道路をふさいだ。死ぬほど驚いた。何を考えているのだろう。さすがに腹が立ち、窓を開け、バカヤロ~と叫びそうになったがやめた。そう、眠り足りたぼくはやさしい。やさしくないとすれば、それは世の中の方だ。

小春日和

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11月の晴れた日、ぼくは道に迷っていた。
ぼくは知らない町を歩くのが好きだ。
そして必ず道に迷う。
迷うために町を歩くのかもしれない。
人は迷う人と迷わない人に分けられる。
ぼくはいつも迷っていて、迷っている人に出会う。

バラ色の空 2

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昨夕撮影したバラ色の空を拡大して見たら、変なものが写ってた。コントラストを上げてみると良く分かるのだが、天から熊手のようなものが差し込まれ、そこにオレンジの雲がまとわり付いているように見える。見ようによっては獣の長い爪のようにも。こわ~(笑)
(写真をクリックすると拡大します)
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こちらは広角で撮った写真。中央右下に見えるのはアミュラン。

くもり空

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晴れでもなければ雨でもない。つまり、今日は一日曇っていた。晴れていればドライブに出かけるのだが雨の日もドライブに出かけるし曇っていてもドライブに出かける。それにしても今日は寒い。
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こんな日は温泉に浸かって歌でも歌うのがいい。ような気がする。というわけで、いつもの温泉に行った。温泉からあがると腹が減ったので、いつものハーブ園に行って、いつものペルー風リゾットを注文した。
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いつもならデザートはハイビスカスシャーベットにするのだが、今日はひさしぶりにカボチャプリンにした。その独特の風味は、おぼろになった遠く懐かしい記憶をふいに呼び寄せる効果がある。こともある。
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温泉に入って、うまい昼ごはんを食べたら急に元気が湧いてきたので、近くの植物園に行って、ちょっと力試しをしてみた。
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植物園をうろついていると、タトゥーのあるチョウが飛んでいた。タトゥーの文字を読んでみると、どうやら昨日この植物園から放たれたアサギマダラであるらしかった。近々、南の島へと旅立つのだろう。
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私もチョウになって南の島に飛んで行きたいわ、うふ。
というあなたのために、写真のような装置が準備してあります。
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ベンチに腰かけ、風の音を聞きながら熱いコーヒーを飲んだ。
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帰り道、桜島の右手に霧島連山が見えた。