
昼メシを食ったあと、部屋の雨戸を閉め切って映画を見た。見たのは、ウッディ・アレンの「インテリア」と、ジョシュ・ハートネット主演の「ラッキーナンバー7」
いや~、映画って本当にいいですねー。
さよなら、さよなら、さよなら
と、いうわけで、どちらもおもしろかったです。
特に「インテリア」は映像が美しく、最初から最後まで一貫した静かな緊張感があって、まるで画廊にかかった一枚の絵を眺めているような、落ち着いた完成度を感じさせる作品でした。
(ダイアン・キートン、ええな)
上の写真はインテリアの冒頭に出てくる海辺の別荘から見た風景。
ぼくも海辺の別荘が欲しいぞよ。だれかくれ
日はまた昇る

ぼくは毎朝ラジオを聞きながら通勤している。先日、いつものように某国営放送のラジオビタミンという番組を聞いてたら、「陰暦で暮らそう」というコーナーで、ゲストの某作家がおもしろいことを言った。柚子湯に使うユズの実は、太陽を表しているんじゃないか、というのだ。冗談っぽく話していたのだけど、「柚子湯=湯治湯」説なんかよりずっと説得力があるように思えた。北欧の冬至祭は太陽の復活を祝う祭りだ。高緯度の土地では冬に向けて次第に昼が短くなり、ついには太陽が昇らなくなる。このまま二度と太陽が昇らなかったら…。太陽系という概念を持たなかった昔の人たちは、きっと本気で心配したことだろう。と、いうわけで、ぼくは「新説・柚子湯」に従い、太陽に見立てた、ま~るいユズの実を湯舟にポッカリ浮かべ、エンヤの「And Winter Came」でもかけながら、のんびり湯に浸かろうと思うのであった。プカプカたくさん浮かべたいゴージャス系の方には、ニーノ・ロータの「太陽がいっぱい」あたりがよろしいかと。

本を読むのに何よりもたいせつなこと
ぼくの中の焚火
ぼくが北極に行く理由

カサブランカ、きれいだね。
ぼくはワイングラスを置いた。
そうかしら。
彼女は言った。
わたしはあなたが好きな花を知ってるわ。
流れていた音楽が唐突に終わり、テーブルは静寂に包まれた。
ぼくは彼女の目を見つめたまま、閉じた唇がふたたび開くのを待った。
ぼくの 好きな 花
その言葉をぼくは子どもの頃からずっと待っていたような気がする。まるでそれが魔法を解く呪文であるかのように。なぜなら、ぼくには好きな花がない。
音楽が流れだした。ずいぶん古い曲だ。キャメルのブレスレス。
でもね、その花は簡単には見つからないの。
彼女は少し悲しそうに言った。
だって北極の氷の上に咲いているんだもの。
信じる?
もちろん。
残ったワインを飲み干してぼくは席を立ち、彼女も席を立った。
鍋はココロを映す鏡である

今からいつになく余計なことを書こうと思う。などと、わざわざこんなことを書く必要はない。言うまでもなく、いつも余計なことを書いているからである。というわけで、突然、今から鍋について話そうと思う。ぼくは鍋料理に春菊を入れるのが好きだ。そこで、在りし日の春菊を思い浮かべながら、それを煮立った鍋に放り込もうと思うのである。春菊はきっと、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴び、冷たい北風に吹かれながらも、うれしそうに伸びていた。ああ、幸せな春菊。次に、もし、鍋に牛肉を入れるならば、同様に在りし日の牛さんを思い浮かべるのである。あの穢れを知らない澄んだ瞳はどうだ。だれだって、あの潤んだ瞳で見つめられれば、何かを省みずにはいられないような、いたたまれぬ気分になるものだ。もしかするとあなたは感極まって、鍋の牛肉を探りながらドナドナをハミングしてしまうかもしれない。次に、もし、鍋に魚を入れるなら、同様に在りし日の魚さんを思い浮かべてみる。青い海を自由気ままに泳いでいた幸せな魚さん。次に…
リソースが不足してます
目覚めると頭痛がしていた。寝る前に部屋の換気を忘れたからだ。ストーブを消したあとでこれを忘れると、翌朝きまって頭痛がする。くそっ、とつぶやきながらベッドから起き上がる。イテテテテ。ギックリ腰の後遺症で体中の筋肉が痛い。しかも死ぬほど寒い。こんな日に仕事をするのはバカだ。と、ぶつぶつ言いながら洗面所に向かう。冬の休日明けの朝はきらいだ。
And Winter Came

冬がくる。ぼくはF少年から借りたエンヤの新しいアルバム、And Winter Cameを準備して車に乗った。山を超えたあたりで、アイルランドにあるような冬らしい空になってきた。ムーミン谷のカバたちはもう冬眠しただろうか。そんなわけで、そろそろエンヤをかけようと思い、カーステレオにつないだiPodもどき(iPodは高いので、ぼくは似たような安いのを愛用している)のボタンを押した。

すると、思いがけず天地真理の「恋する夏の日」が鳴りだし、かなりうろたえた。運転しながらiPodもどきを操作するのは難しいのである。なかなかエンヤを探し出せないうちに車は某海浜公園に到着してしまった。すると、ここはもう正月が来ていたのだった。とにかくメデタイような気がしたので写真を撮り、公園を後にした。

車は更に南下し、東シナ海に面した曲がりくねった道路に出た。とても冷たい風が吹いていた。某美術館の屋上で、海を眺めながら、持ってきた熱いコーヒーを飲んだ。

Go !
混浴温泉
さっきmixiのニュースで知ったのだけど、混浴温泉が流行っているんだそうですね。
いいな~。行きたいな~。
と、一応、男だから言ってみるけど、実際のところ、ぼくにはそんな勇気はありません。




