昨日、常連のお客さんから誕生プレゼントをいただいた。
それは日本の若い女性歌手のCDのコピーであった。
「一度聞いたら捨ててくださいね」
お客さんは神妙な顔で言った。
「それから…」
お客さんは重大な告白をするようにぼくの目をじっと見つめ、
「絶対に、彼女のことを、ネットで調べたりしないでくださいね」
と言った。ぼくはその歌手の名を聞いたことがなかった。
ぼくはそのCDをかけてみた。ちょうどそこに常連のWさんがいらっしゃった。
「これ、だれだかわかります?」
ぼくは聞いてみた。
「う~ん。松原みき?」
Wさんは言った。松原みきならぼくも知っている。彼女の「真夜中のドア」は、ぼくも大好きな曲だ。
「はずれ。○○○○って歌手。知ってる?」
「知らない」
「ぼくも知らない」
今夜、いちごケーキが熱い
腰に手を当てて牛乳を飲め
昨日から牛乳を飲みはじめた。いや、飲む、というより食べている。ドッグフードみたいなのにザブザブかけて、スプーンですくって食べている。ぼくは牛乳が大好きだ。しかし数年前、某F少年が貸してくれた本に「牛乳は飲まないほうがよい」みたいなことが書いてあり、以来、ずっと飲んでなかった。ちなみに、その本を貸してくれた当人は何事もなかったように飲んでいる。らしい。最近、なんとなく体の調子が悪いような気がして、思い返してみると、牛乳を飲まなくなったころから調子が狂い始めているように思えてきた。そこで、いきなりコップでがぶがぶ飲むのも無節操な気がしたので、とりあえずドッグフードにかけて食べることにしてみたのである。気のせいかもしれないが、なんだか調子が戻ってきたような気がする。
砂漠の月
夕方、常連のお客さんとコーヒーを飲んでいた。
「時間と金があったら、どこに行きたい?」
と、お客さんは言った。
「エジプト、そしてフィンランド」
ぼくは言った。
「フィンランド? なんで?」
お客さんは意外そうな顔をした。
「オーロラを見たいから」
ぼくは言った。
「ふうん」
お客さんは気のない返事をした。
「じゃあ、エジプトはどうしてなの?」
「はだしで砂漠を歩いてみたいから」
お客さんは笑った。
ほんとうは、だれもいない夜の砂漠で月を眺めていたいから。
新緑の季節の中で
黄色い花

うわさによると指宿の知林ヶ島に遊歩道ができたらしい。一方、薩摩半島南端の山川漁港には道の駅(のよーなもの)ができたという。となると、今日は南に走るしかない。道の駅で新鮮な魚を買うべく、車にアイスボックスを積んで南に走りはじめた。車を走らせていると、海に面した道沿いの民家の庭に、鮮やかな黄色の花が咲いている。なんだろう。ぼくは気になりだした。そうだ、某植物園に行けば分かるかもしれない。というわけで、植物園も予定に入れることになった。
知林ヶ島は島である。海に囲まれている。だが、潮が引くと、見よ、海が真っ二つに割れて砂州が出現、地続きとなる。そこを十戒のモーセよろしく、人々は歩いて渡るのである。指宿市の「知林ヶ島の砂州情報」で調べてみると、本日は13時30分から17時10分までの3時間40分、砂州が出現するとある。
というわけで、まず山川漁港の道の駅に行って魚を買い、次に某植物園で花の名前を調べ、園内で昼食をとって知林ヶ島に赴くことにした。山川漁港の道の駅に行くと、案の定、駐車場は満杯だった。ぼくは待つのが大嫌いなので、今回はあきらめることにし、某植物園に向かった。

植物園のロビーに入ると、正面に見たことのない苗が並べてある。
「おい、この葉っぱ、コーヒーノキに似てないけ?」
と、ぼくが言うと、ヨッパライ某が、
「目の前のチラシを見てごらんよ。キミが探してる黄色いのって、これじゃん」

見ると、まさにこれであった。
園に出てみると、道沿いのあちこちで咲いている。満開だ。

そういえば、何年か前に、花が咲いているのを見た記憶がある。それにしてもすばらしく鮮やかだ。黄色い花。
レストランで食事をとり、園を後にした。

休暇村指宿の芝生広場を抜けて海に出る。島へと続く砂州の上を、多くの人が歩いている。

歩いても歩いてもなかなか島にたどり着けない。なぜだ。ここは異次元空間なのか。ちなみに距離は850mだそうだ。

遊歩道の階段の途中から見た魚見岳方面

展望台から見たところ。クリックで拡大。

休暇村指宿の芝生広場。黄色い花はミヤコグサ。

魚見岳から知林ヶ島を臨む。左手に見えるのは桜島(昨年7月)
ビアガーデン日和
夏の予感。そんな日だった。というわけで、タツローのbig waveを聞きながらこれを書いてます。家に帰って、屋上で缶ビールを開けたい、と、思うのだけど、たぶん、屋上のベンチも灰だらけ。とりあえず、家に帰って、屋上に上がってみてから考えよ~っと。
第1400話
このブログもいよいよ5年目に突入。
エントリー数を見てみると、今日でちょうど1400。
結構な量の文章だと思う。たぶん、長編小説一冊分はある。
で、ぼくは思った。
「おれって、ヒマなやつ」
はたして、量は質に転化するだろうか。
さて、今夜は、仕事を終えたあと、某駅ビルの映画館で、レッドクリフ2を見た。
あまり期待してなかったせいで、とてもおもしろかった。





