1時には寝るのだ

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朝起きるとまず朝顔の苗を植木鉢に移植した。空を厚い雲が流れている。いつ降りだしてもおかしくない空模様だ。今日は休みだけど、平日にはできない作業をいくつか割り当てていた。ぼくはコーヒーを飲んだりアイスクリームを食べたりしながら作業を片付けていった。洗濯物を外に干したので、作業の合間にベランダに出て空を眺めた。睡眠不足の日が続いている。今日こそは早く寝よう。せめて1時には。
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やつらは自我の壁に開いた穴からやってくる

1Q84、読み終わりました。
で、読んで思ったこと。
この物語にはほとんどの人が忘れてしまっている、あるいは気づかない(最も根源的な)真実が描かれているのだけど、それゆえに
「説明しなくてはわからないことは説明してもわからない」
ので、説明しなくてもわかる人には評価が高く、説明しなければわからない人には説明してもわからないので低い評価が下されそうです。それはデジタル放送はデジタル受信回路を持った受信機でないと見ることができないのと同じ理屈。
ところでこの作品は奇譚でもファンタジーでもないですね。むかし「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」という対談の本がありましたが、1Q84は、その延長線上にあって、しかもこれを読むと春樹氏は河合氏が世を去った今もなお河合隼雄に会い続けていることに気付かされます。この作品を読んでいて、以前このブログに書いた「同じ方向を」という記事を思い出しました。

雨の夜は桃のコンポート

雨が降っていたのでランニングはサボった。
長く続けたいのでサボることも大切だ。
夕食後、お客様からいただいた桃のコンポートを食べた。
もちろん手作りだ。
またとないウマさだった。
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夏のはじまり

もうすぐ6月が終わる。
そして、大好きな7月が始まる。
夏だ。
入道雲の夏。
気をつけないと、いつの間にか終わってしまう夏。

二日目

昨日に引き続き、今日も走った。今夜は目標があるので、走るのが楽しみだった。目標とは、昨夜のタイムを5分縮めること。走るのになれてきて、靴の音もずいぶん小さくなった。なかなか気分がいい。滞空時間も昨夜より少し長くなった。この調子だと5分以上短縮できそうだ。ところが、後半になって、急に足が痛くなってきた。昨夜の疲れが出てきたようだ。しかたなくペースを落として走った。残念ながら、2分30秒しか短縮できなかった。

ランニングデビュー

やっと雨がやんだので、今日から走り始めた。
予定では10km走るはずだったのだけど、今日、店にいらしたお客さんたちから、
「いきなり10キロも走るのは無謀だ」
「心臓麻痺で死ぬかもよ」
との指摘があったので、とりあえず今日はランニングデビュー、ということで4km走ることにした。
仕事が終わって、家に帰り着いたのが8時過ぎ。服を着替え、新しい靴を履いて、街灯に青白く照らされた夜のアスファルトに躍り出た。むかしのように軽快に地面をけり、タッタッタッ、と音もなく走ってるつもりだったのだが、現実にはドタドタドタ、と、チャップリンの靴で走っているような音がした。上下動も激しく、視線がゆれる。ひどいものだ。10年のブランクは、ぼくの走るフォームを悲しいほどみじめなものにしていた。1キロ走ったあたりで息が上がり、歩き始めた。悔しかった。走っては歩き、歩いては走った。家に帰り着くと、汗びっしょりだった。

社員研修のため

来月5日の早朝、2泊3日のささやかな旅に出かけます。5日は日曜日、7日は火曜日ですが、たぶん、店は閉まってます。そしておそらく、ドアには次のような貼紙がしてあります。
  —– 社員研修のため、7日(火曜日)まで休みます —–

今日から走ることにしたのだった

朝起きるとまず、先週受けたメタボ検診の結果を聞くために近所の病院に出かけた。予想通り何一つ問題はなかった。ただ、運動不足がたたって、脂質検査という項目の数値が少し高めだった。というわけで、今日から毎日走ることにした。道路を走るには運動靴やトレパンが必要なので、それらを買うためにイオンに出かけた。まず靴屋に行って、目が合った店員に「運動靴の一番安いのはどれけ?」と言うと、ニコニコしながら「こちらです」と、通路に面した展示台に案内された。そこには5種類くらい似たような靴が並んでいた。どれも3980円。黒が一番高級そうに見えたのでそれを買った。トレパンとシャツはユニクロで適当なのを選んだ。家に帰ると、靴を足になじませるためにスリッパ代わりに履いてまわったが、音がうるさいので途中でやめた。走るのはもちろん日没後。ぼくは人の視線を浴びながら堂々と走る勇気はない。できれば忍者のように、こっそり走りたい。いよいよ夜が近づいてきた。すると、激しく雨が降り出した。なんてこった。
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1Q84と父の日と

村上春樹の1Q84を読むにあたって、発売当日のニュース記事 ・・・担当者は「村上さんの作品については、読者から『予備知識なく読みたい』という意見が多いため、内容紹介をしなかった。真っさらな状態で読んでもらいたい」としている。・・・ に従い、予備知識ゼロのままで読もうと考えた。そこでネットなどに出始めた1Q84のあらすじや書評はすべてパスしながら読書中。読むのがひどく遅いので、まだ2冊目に入ったばかり。というわけで、とりあえずここで感想。
ん~~、なんだかこれって、ユングな世界っぽい。ボク、こういうの大好き!ウフ。
ぼくはこの本を手にする前日、無性にピンクフロイドのThe Dark Side Of The Moonを聞きたくなったのだけど、これって、もしやシンクロニシティの一種?
ところで、ぼくはこの作品を某F少年から借りて読んでいるのだが、息子は自分の金で買って読みはじめた。息子は村上春樹のファンらしいのだ。ファンは人から借りたりせず、買うのである。かも。今、ふと思い出したのだけど、以前、息子と村上作品の話をしていたとき、話の流れ上「父親殺し」という言葉をぼくは使った。ユングやフロイトが論じているあれだ。ぼくは何気なく使ったのだけど、その時息子はビクッとし、引き攣った笑いを浮かべた。常識的で言葉に敏感な父親だったら、息子を前に「父親殺し」なんて物騒な言葉を持ち出したりはしないだろう。折りしも今日は父の日。息子は1Q84という物語からどのような示唆を受けるだろう。父として(父としての自覚はかなり低い方だが)興味深い。

夜のともだち、その1

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ぼくの机には、メンソレータムの小瓶が載っている。
飾っているのではないし、何かのおまじないでもない。
夜、パソコンに向かっていると眠くなる。
そこでぼくはおもむろに小瓶を開け、ニオイを嗅ぐのだった。