チョウの誘い

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「チョウはなぜ飛ぶか」の日高敏隆さんがなくなった。ぼくの中にあった一つの流れが終わったような気がした。日高さんがドーキンスを訳した時点で、日高さんはぼくの知っている日高さんではなくなってしまったけれど。最初に出会った著書は「動物の生きる条件」だった。ぼくの人生を変えた本の一つ。そして今日、いつものように蝶は飛び、ぼくを不思議の世界にいざなう。

コンタクトプリント

馴染みのブログを見てまわっていたら、おもしろい記事が挙がっていた。それは雑誌ブルータス副編集長のブログで、「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン」「医学と芸術展」と題された記事。東京都写真美術館で開催されている「木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン?東洋と西洋のまなざし」をレポートした記事なんだけど、彼が会場で撮った写真の中に、二人のコンタクトプリントがあるのだ。特にブレッソンのコンタクトプリントは、クリックすると、かなり大きく表示される。同じ被写体をアングルや露出を変えながら撮っているのが分かる。撮影現場の臨場感が伝わってきてわくわくする。できたら、東京に行って見たいのだけど… 2010年2月7日(日)までだそうだ。

沖に舟を出せ

西日がカウンターを赤く染めている。
ぼくは夕日を背にした老人と珈琲を飲んでいる。
人生に退屈した男。
ぼくはふと思い出す。ずいぶん前に読んだ、ある物語を。
それはアメリカ人が書いた、名もない漁師の物語。
来る日も来る日も魚が捕れない、老いた漁師の話。
しかしある日、思い立って沖に舟を出した彼は、ついに大きな魚を仕留める。だがその魚を曳いて帰るうちに魚はサメに食い尽くされ、骨だけになってしまう。しかし彼は満足だった。
そんな話。

インディジョーンズ的休日その2

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ふるさと考古歴史館に展示してある山城の模型が現在の地形にどう重なるのか調べてみようと、谷山北公民館自主学習グループ「谷山北ふるさと歴史再発見」公開講座、三木 靖 先生「皇徳寺台苦辛(くらら)城の歴史と役割」の資料にある「薩摩国苦辛城縄張図」を、両図の等高線を目安に現在の地図に重ね合わせてみた。
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東に伸びる尾根を削った平地の東端が、わが家付近。
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ふるさと考古歴史館に展示してある山城の復元模型を西側から見たところ。白い矢印がぼくの家のあたり。この地下数十メートルのところが現在地です。たぶん。

インディジョーンズ的休日

ぼくの家の近くには、遠い昔、山城があった、という話は知っている。でも、その見張り台が、わが家の駐車場あたりにあった、という話は先月、初めて聞いた。教えてくださったのは皇徳寺店のお客さんで、その道の専門家。その山城の模型が、慈眼寺公園内のふるさと考古歴史館に展示してあるというので出かけてみた。
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これがその模型。
角度を変えて何枚か撮ったのだけど、今の地形とどう重なるのか、よくわからない。でも、パズルを解くようでなんだか楽しい。
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ここに来るのは初めてなのだけど、なかなかおもしろかった。ジオラマもよくできていて、けっこう楽しめる。大人300円
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幻灯

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店を閉め、雨の夜道を歩く。K氏の家は店から1キロほどのところ。

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子供の遊びと大人の遊びはどこが違うだろう。

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想像の翼をたやすく広げ、子供たちは軽々と飛んでいく。

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大人になると、酒と、それなりの仕掛けがないと飛べない。

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パワーアンプ Glass Master

天文館で迷う

091120_01友人が出張で鹿児島に来ているというので、店を閉めた後、天文館に飲みに出かけた。すし屋の二階で食って飲んで、外に出ると雨が降っている。アーケードで雨宿りしながらブラブラ歩いていると、ここがどこだかわからなくなった。久しぶりの天文館。むかしは庭みたいなものだったのだけど。