水星

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父  みよ、あれが巨人の星じゃ。
息子 とーちゃん、違うよ、あれは金星じゃないか。
父  ばかめ、おまえは学校で何を勉強してきたんじゃ。
娘  お父さん、あれは金星よ。ボケるにはまだ早いわ。
父  じゃあ聞くがな、その右下にある小さいのはなんじゃ。
娘  そんな星は見えないわ。
父  おまえはブログの見方も知らんのか。画像をクリックしてみ。
息子 とーちゃん、まさか小人の星じゃ、なんていわないでくれよな。
父  うっ
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位相のズレ

世界とはなんだろう。斎藤環と茂木健一郎の往復書簡「脳は心を記述できるのか」のなかで、今回、斎藤さんが「世界」について、分かりやすくまとめているように思います。みなさんは、世界とは、いったいなんだと思いますか?それにしても、茂木さんの返信はちょっとひどいと思うのですが。斎藤さんが提起した問題の肝心な部分にまったく答えていない。どうなっているんでしょう。位相のズレなんでしょうか。できればそう思いたいのですが、ぼくにはそうは見えません。

池のある風景

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今日は霧島に行こうと思っていたのだが、突然気が変わり、以前から行ってみたいと思っていた某神社へと車を走らせた。
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その神社に興味を持ったのは、その拝殿に不思議な生物の彫刻があると聞いたからだ。
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行ってみると、なるほど、極彩色に彩られた恐ろしげな生物が柱に張り付き、四方に睨みを利かせている。
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こういう神社が鹿児島にあるとは知らなかった。
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腹が減ってきたのでソバ屋で昼食をとり、雨不足で水位が低下していた、山の上の某池に向かった。ニュースによれば、やっと水位が戻ってきてボートも漕げるようになったという。2月に来た時はボートは漕げず、水中から生えているはずの落羽松も、干上がった水辺にポツンと立っていた。峠を越えると、そこが池の駐車場。驚いたことに、平日なのに、ほぼ満車。こんなことは初めてだ。公園を歩いていくと、チンドン屋同好会?のお年寄りたちが、鉦や太鼓を打ち鳴らして楽しそうに騒いでいる。変なカツラをかぶって踊っているおばさんは85歳だという。不思議な光景だった。
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池の周囲を歩いていくと、若葉をまとった落羽松が見えてきた。ちゃんと、水の中から生えていた。

どこで知り合ったんですか?

午後8時、近くの山の上のホテルで式を挙げられた二人が、その帰りに店にやってきた。二人とも当コーヒー店の常連客。彼氏は5年ほど前から、彼女は10年近く前から店に通ってくださっている。たまたまカウンターに同席したのがきっかけで、それから約2年後の今日、めでたく挙式されたのだった。閉店時間はとっくに過ぎていたが、3人で写真を撮ったり、いろいろな話題で盛り上がった。二人の話を聞いていておもしろく思ったのは、「どこで知り合ったんですか?」と尋ねられたときに、一言で答えにくくて困る、というはなし。この店が喫茶店ではなく、コーヒー豆の販売店なので、説明がややこしくなるというのだ。「コーヒー豆屋で知り合いました」と答えると、相手は首をひねる。たしかに、コーヒーを買うだけの店で運命の出会いが起こるとは考えにくい。そこでこんな説明を付け加えることになる。その店にはコーヒーのテイスティングをするためのカウンターやテーブルがあるので、喫茶店とほぼ同じシチュエーションが発生するんですよ、と。確かにややこしい。そこでぼくは二人に言った。「喫茶店で知り合った、といえばいいんじゃないの」と。まあ、それにしても今の時代、喫茶店で知り合う恋人たちなんて、いったいどれくらいいるのだろう。二人は明日ハネムーンに旅立つ。行き先はハワイだそうだ。い~な~っ

川の空

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いつもより早く出勤し、近くの川に出かけてみた。
なんだか不思議な空。UFOの軍団?
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桜が満開だった。
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空はミルク色に曇っている。
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土捏ね男の逆襲

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うららかな土曜の午後、カウンターの中でうつらうつらしていると、口の下に髭を生やした怪しい男が現れた。しかし、よく見るとそれは、あの有名(かもしれない)な某陶芸家であった。ぼくは彼の奥さんと話をしたかったのだが、今日は一人でやってきたとのことであった。今回持ってきた作品は、あいかわらず独創的で、思わず手に取りたくなる魅力的なものであった。

まどろみ男

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いつも眠そうな顔でやってくるお客さんがいる。
彼の顔は、まぶたの3分の1がいつも閉じてる。
とにかく眠いんですよ、と、彼は言う。
なにかまずい病気なんじゃないの? と、ぼくが言うと、違いますよ、という。
ぼくは彼のことをスランバーマンと呼んでいる。
しかし、人のことを言っていられなくなった。
どういうわけか、ここのところ眠くてしょうがない。
じっとしていると、いつの間にかまぶたが下りてくる。
眠り足りているはずなのだが。
春だからだろうか。

忘れようとしても思い出せない

今から十日前、とても悲しいことがあった。
十日たった今も、その感情は真空パックされた金魚のように、生きたまま宙に浮かんでいる。
でもそれをここに書くと、その感じが変化してしまいそうで、ここには書けない。
とても悲しいことがあった。

オホーツク海水浴場

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一週間前の今日、ぼくはオホーツク海に面した北の町にいた。初めて見るオホーツク。ぼくはポケットに手を突っ込み、その水平線をぼんやり眺めていた。何も、温かいものが湧き上がってこなかった。それはかたちにならない希望のようなもの。ふと、この町には海水浴場はあるのだろうか、と思ったが、この海で海水浴をしている人々の情景を思い浮かべることはできなかった。